リバプールDFに肘打ち疑惑「長期追放すべき」 プレミア副審の暴行浮上…元審判員が厳罰提言

アンドリュー・ロバートソンが肘打ち被害【写真:Getty Images】
アンドリュー・ロバートソンが肘打ち被害【写真:Getty Images】

ロバートソン、副審から肘打ちを見舞われた可能性

 プレミアリーグ第30節・リバプール対アーセナルの前半終了後、副審が選手に対して暴行をはたらいた可能性が浮上し、英国内で波紋を広げている。現地メディアは元審判員の見解に注目し、罪が認められた場合、「長期追放処分を科すべきと提言」と伝えている。

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 問題視されたのは、前半終了のホイッスルが鳴ったあとのワンシーンだ。判定に対して異議を唱えようとしたリバプールのスコットランド代表DFアンドリュー・ロバートソンが副審コンスタンティン・ハジダキス氏に近寄ると、これに反応したハジダキス氏はロバートソンの喉元付近に肘打ちを見舞ったとされている。

 この決定的瞬間はカメラにしっかりと捉えられ、SNS上などで瞬く間に拡散。その映像を見る限り、ロバートソンの喉元付近にハジダキス副審の肘が直撃しているように見えるのが分かる。

 副審が選手に暴行を加えたと認められれば、前代未聞の大事件。元イングランド代表FWクリス・サットン氏は「出場停止になるべきだ」とハジダキス氏の振る舞いを非難するなど物議に発展したなか、英紙「デイリー・メール」は元プレミアリーグ審判員マーク・ハルジー氏が示した見解に注目している。

 ハルジー氏は英紙「ザ・サン」に、この一件に対する見解を寄稿。その中で「もし彼が有罪で意図的に肘を使ったと証明されるならば、彼はフルハムのフロントマンと同じ結果に直面することになる」と指摘しており、「デイリー・メール」紙は「長期追放処分を科すべきと提言した」と伝えている。

 ハルジー氏が厳罰の事例として持ち出したのは、3月19日のFAカップ準々決勝で退場処分となったフルハムFWアレクサンダル・ミトロビッチの愚行。判定に対して異議を唱えた際、審判を小突いた行為が暴力行為と見なされ、8試合の出場停止処分が科された。その前例を踏まえて、今回も厳罰が科されるべきとの主張を展開している。

 一方でハルジー氏は「私にはロバートソンがハジダキスを掴もうとし、それを腕で払いのけ、偶然に彼を捕まえたようにも見える」とも指摘。副審が選手の喉元に向かって肘をぶつける行為自体が不自然だったとし、ロバートソンにとって「良いとは言えない」とも説いた。

 今後、PGMOL(Professional Game Match Officials Limited/イングランドにおける審判員の統括組織)はこの件を調査する意向を示しており、その動向が注目される。

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