ブライトン三笘への“PKなし”は「驚き」 英メディアが判定見解…ハンド→取り消しはどう見た?

ブライトンの日本代表MF三笘薫【写真:Getty Images】
ブライトンの日本代表MF三笘薫【写真:Getty Images】

トッテナム戦でペナルティーエリア内で倒されたシーンに注目

 イングランド1部ブライトンは現地時間4月8日にプレミアリーグ第30節でトッテナムと対戦し、1-2で敗れた。上位での直接対決を落とし、来季のUEFAヨーロッパリーグ(EL)出場権獲得から一歩遠のく結果となった。

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 この試合では日本代表MF三笘薫や元イングランド代表FWダニー・ウェルベックのネットを揺らしたシュートがビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の介入によって取り消され、さらに三笘がペナルティーエリア内で相手選手に足を踏まれて倒れたプレーがノーファウルになるなど際どい場面の判定が注目を集めた。

 ブライトンが1点ビハインドで迎えた前半17分、MFアレクシス・マック・アリスターの浮き球のパスを受けた三笘は正確なボールコントロールからボレーシュートをゴールへ蹴り込んだが、トラップの際にハンドがあったとしてVARチェックの末にノーゴールとなった。

 また、1-1で迎えた後半10分にはウェルベックが左足のミドルシュートをゴールへ蹴り込んだが、GKの手前でマック・アリスターの手に当たってボールの軌道が変わっていたため、同様にVARの介入を受けてハンドの反則と判定された。

 そして同26分には三笘が相手のペナルティーエリア内でMFピエール・エミール・ホイビュルクに足を踏まれて転倒するプレーするも審判の笛は吹かれず。接触があったのは明らかだったが、ファウルは取られなかった。

 英公共放送「BBC」は「ブライトンにとって悔やまれる判定」と試合を振り返っている。まず「2つのハンドボールについては受け入れるのは難しいが、おそらく正しいものだった」とハンドの判定も妥当だったとの見解を示している。

「三笘が浮き玉のパスをコントロールしてボレーシュートを放った場面で、最初のコンタクトは上腕二頭筋のあたりだったように見える(のでハンドは妥当)。ウェルベックのシュートに対するマック・アリスターの干渉についても意図的ではないにせよ、シュートがウーゴ・ロリスの下を抜けるのを助けていた」

 その一方で「より驚きだったのは、ケインの決勝点の数分前にホイビュルクの三笘へのチャレンジでペナルティー(PK)が与えられなかったこと」とPKが疑われる場面の判定については疑問符を付けた。

「三笘がボックス内でボールをコントロールした時、ホイビュルクの足は日本代表FWのブーツの上に乗っていた。しかし、この件についてスチュワート・アットウェル主審はVARから再度確認するように求められなかった」

 後半途中にはピッチサイドで激しい口論になったブライトンのロベルト・デ・ゼルビ監督とトッテナムのクリスティアン・ステッリーニ暫定監督が揃って退場処分となる一幕もあった。ブライトンにとっては後味の悪さが残る敗戦になったと言えそうだ。

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