【読者評価】日本代表3月シリーズ、ファンはどう見た? 新システム挑戦も露呈した“物足りなさ”「がっかり」「もっと実験をして欲しかった」
ウルグアイ戦、コロンビア戦を通したファン・サポーターの率直な意見を調査
森保一監督率いる日本代表は、3月のキリンチャレンジカップ2023でウルグアイ代表とコロンビア代表と戦った。1分1敗と悔しい結果に終わったが、ファンはこの2試合をどう見たのか。新たなスタートを切った森保ジャパンに対し、「FOOTBALL ZONE」では独自アンケート調査を実施。
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3月24日のウルグアイ戦では、スペインの強豪レアル・マドリードでプレーする24歳のMFフェデリコ・バルベルデに先制点を決められる苦しい展開から、途中出場のFW西村拓真のゴールで追い付いて1-1のドローに終わる。
28日のコロンビア戦では、ウルグアイとの試合より白熱した球際の展開に。前半3分に日本がMF三笘薫のヘディング弾で先制したものの、コロンビアがFWジョン・ハデル・ドゥランとFWラファエル・サントス・ボレのゴールで逆転に成功。1-2で敗戦を喫した。
再スタートとなった3月シリーズの2試合は、両サイドバック(SB)が内側に入りサイドのスペースを生かそうとする新しい試みも実施している。準備段階の第2次森保ジャパンに対し、ファンは物足りなさを感じている声も多かった。
「結果的にも勝てなかったわけだし,もっと実験をして欲しかった」―ダルウィンが来た! さん―
「結局、召集とか選手起用が変わっていなくてがっかりした。ただ1戦目から2戦目の改善などは変化が見られて良かった」―KOBE-FON さん―
「日本代表全体としてしっくりきてない感じ。何かがはまってない感じ」―サッカーオタク さん―
「まだまだ若い世代の入れ替えで苦戦しているイメージ。森保戦術を理解出来るSB(特にLSB)を再度選ぶ必要を感じた」―てとん さん―
「思ったよりボールを握ることにチャレンジしていた印象を持ったがまだまだ勉強と経験が不足していて今後が期待できると言うほどの内容ではなかったように思える」―lala さん―
「もっといろんな選手使ってほしかった」―らん さん―
チャレンジ中の森保ジャパンでポジティブな2列目、新たなFWの活躍
そうしたなか、プラスに捉えられる面もあったようだ。特に三笘、MF伊東純也の両サイドハーフは自身のパフォーマンスを示し、相手の脅威となっていた。FWでは西村がチームを途中で離脱した前田大然に代わって献身的な守備を見せ、1ゴール。また2試合とも途中出場した上田綺世は、2度の惜しいシュートを放つなど存在感を見せている。このあたりは一定の評価を得ているようだ。
コロンビア戦の後半途中から出場したMF久保建英は、負けている展開でも積極的にペナルティーエリアに入ろうとする気迫とプレーを見せており、短い時間だったがファンからも「ピッチ内で違いが作れる選手」と好印象だった。
MF 三笘薫(ブライトン)
「すべてにおいて脅威」―なみえちゃん さん―
「オーガナイズされていないチームの中で個人で出来る最大限のパフォーマンス」―くらい さん―
MF 伊東純也(スタッド・ランス)
「コロンビア戦では、前後半を通じて高い運動量を維持し、チャンスに絡む活躍が顕著だった」―風来坊 さん―
「高いインテンシティを見せつつ攻守に活。2戦目に唯一の左サイドバックの負傷に合わせそろそろ交代してもおかしくない後半の遅い時間から負担の大きいウィングバック的な役割を本来と逆の左サイドでこなし選手選考の穴をカバーした」―t さん―
FW 西村拓真(横浜F・マリノス)
「自身はあまり目立たないが、攻守においての貢献度が高い印象」―てとん さん―
「ゴールも決めたし、2試合目の得点の起点にもなった。先発でプレスガンガン行ってた」―KOBE-FON さん―
FW 上田綺世(セルクル・ブルージュ)
「最も可能性を感じた選手。出場時間をさらに与え、CFは上田を中心に攻撃の形を作っていくべ気だと感じた」―lala さん―
「得点こそ奪えなかったものの西村のゴールの時のオフザボールの動き含めてフィニッシュまでの「形」が作れていた」―cafe Habana TOKYO さん―
MF 久保建英(レアル・ソシエダ)
「出てボールを触ればリズムを作れる。三笘と同じくピッチ内で違いが作れる選手」―雨宮蓮 さん―
「押し並べてポテンシャルの高いオフェンスの選手の中でまだ代表で実力を発揮出来ていない。久保次第でオフェンスのバリエーションも質も劇的に飛躍すると思う」―cafe Habana TOKYO さん―
また、右SBで2試合ともフル出場したDF菅原由勢にもポジティブな意見が見られた。菅原はウルグアイ戦でFW浅野拓磨へ絶妙なスルーパスを通すシーンや、守備面での貢献が高く評価されているようだ。
DF 菅原由勢(AZアルクマール)
「2戦とも高いクオリティのパフォーマンスができていた。三笘選手に続き新生森保JAPANの核となれる選手を発見できた」―Samurai Spirit さん―
「W杯には出ていなかったが、22歳であること、AZで数年の経験があることはとても将来有望である。また、非常に安定感があり、攻撃にアクセントを与えていたと思う。元はSBの選手ではないので守備面のクオリティーは少し不安があったが、互角ぐらいにはファイトできていたと思う」―N さん―
攻撃のコンビネーション面では、まだまだ発足初陣ということもあり課題も見えた日本。特に両SBの変則的ポジショニングはトライ段階で、選手たちもまだ手探り状態だ。そのなかでも見えた菅原の高パフォーマンス、W杯から好調を維持する三笘や伊東には期待の声が高まっているようだった。