「一喜一憂したくなるけど」 第2次森保J第1号の西村拓真が見据える“未来”への価値

ウルグアイ戦で同点ゴールを決めた西村拓真【写真:徳原隆元】
ウルグアイ戦で同点ゴールを決めた西村拓真【写真:徳原隆元】

ウルグアイ戦のゴールで祝福のLINEが殺到

 第2次森保ジャパンの初ゴールを挙げたMF西村拓真(横浜F・マリノス)の元には、普段以上に多くの祝福の連絡が入ったようだ。

 3月24日に行われたキリンチャレンジカップのウルグアイ戦(1-1)で途中出場した西村は、出場直後の後半30分にMF伊東純也(スタッド・ランス)からのクロスをゴールに突き刺し、試合を振り出しに戻した。3年半ぶりとなる全席声出し応援が解禁された国立競技場は歓喜に包まれたが、試合後も西村の元には多くの祝福の声が寄せられたようだ。

「いつも以上に(反響が)大きく、LINEもたくさん来た。ああやって結果を出せばみんなが喜んでくれる。本当に支えられていると思う」

 ゴールを挙げたことで、西村は改めて周りに助けられていることを実感したようだ。

 森保ジャパンは、新たにサイドバックがインナーラップする形にトライしている。初戦ではまだ新たな戦術に対して手探り状態で、攻撃が機能不全に陥った。それでも西村は「チャレンジしたことが一番の収穫。そうしないと何も生まれず試合を重ねただけになる。チャレンジして発見があって、そこから何ができるか。我慢強く、勝利にこだわりながらチャレンジするのが3年後だったりにつながっていくと思う」と、初戦で新戦術に着手したことに価値を見出した。

 新たなことにトライしているとはいえ、結果が出なかったら、叩かれるのが日本代表だ。それだけに引き分けに持ち込めたことは、大きな意味があるだろう。そんな重要なゴールを決めた西村は、「まだ1試合目なので一喜一憂したくなるところではあるけど、ブレないのが大事」「1試合、1試合が勝負なので、地に足をつけてここから何ができるかは自分次第だと思う」と、気を引き締める。

 この日の練習でも、鋭いシュートをゴールに飛ばしていた西村。3月28日に行われるコロンビア戦でも、引き続きゴールを狙っていく。

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