トッテナムFWケイン、CL敗退で移籍説再燃か 英雄アンリが持論「私なら出ていく」

トッテナムでプレーするFWハリー・ケイン【写真:ロイター】
トッテナムでプレーするFWハリー・ケイン【写真:ロイター】

CLラウンド16でACミランに敗北、トッテナムFWの去就動向に海外注目

 イングランド1部トッテナムは、3月8日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16の第2レグでイタリア1部ACミランと対戦して0-0で引き分けた。第1戦を0-1で落としていたトッテナムは、この結果で敗退となっている。元フランス代表の英雄FWティエリ・アンリ氏は、トッテナムのエースにクラブを離れることを勧めた。英紙「メトロ」が報じている。

 ラウンド16でCLから去ることになったトッテナム。この結果、同じプレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドやドイツ1部バイエルン・ミュンヘンが関心を示しているとされるケインの未来についての話が増えることが予想される。

 ケインとトッテナムの契約は2024年6月末まで。契約延長をしない限り、トッテナムが移籍金を得るためには来冬の移籍市場までに売却する必要がある。プレミアリーグの得点王に3度輝いているケインだが、クラブ単位でのタイトルはない。

 米放送局「CBSスポーツ」でCLの解説を務めたアンリ氏は、ケインについて「突出している」と表現し、イングランド人ストライカーは、キャリアを無冠で終えるのはもったいないと語った。

「私が彼なら出ていくだろう。どこに行くかを決めるのは彼だが、私なら出ていく。彼はどこに行きたいかを知らないといけない。彼のような才能のある選手が、キャリアの終わりに来てゴールについてだけしか話せないのはあってはいけない。私だったら、自分のゴールについてしか話せないのであれば、夜も眠れないだろう。偉大な功績だし、彼のことをとてもリスペクトしている。彼は突出している。だが、キャリアの最後にテーブルの上に残っているのがこれだけだったら、私ならやりきれない」

 トッテナムで423試合に出場して、クラブ記録の268得点を挙げているケインは、世界有数のストライカーだ。同じく「CBSスポーツ」で解説したリバプールOBの元イングランド代表DFジェイミー・キャラガー氏も、トッテナムの敗退を受けてアンリ氏と同様の見解を示している。

「彼が夏に去らないのであれば、残りのキャリアもトッテナムで過ごすことになるだろう。今か、永遠にないか。そのどちらかだ。トッテナムは、常にCL出場を争うだろう。だがトロフィーを取れるか? ノーだ。彼は今まで一度もトロフィーを取っていない。彼が国内タイトルを取れるクラブへ移籍するか、トッテナムに残るべきかと聞かれたら、残るべきだというだろう。だが、この選手は毎年CLでもっと先にいないといけない選手だ。彼はそれくらい良い選手だ」

キャラガー氏「今の彼にふさわしいクラブは多くない」

 そのうえで「彼がどこに行くか? それが大きな問題だ。今の彼にふさわしいクラブは多くない。トッテナムで起きていることを考えると、ネガティブだと思う。現実的に彼が行けるのは、マンチェスター・ユナイテッドだけだ。いろんな理由から、個人的にはそこでプレーする彼を見たくないけれどね。

 だが、シティにはハーランドがいて、リバプールには(ダルウィン・)ヌニェスがいる。彼は(トッテナムと本拠地が同じ)アーセナルとチェルシーには行けない。海外に行くこともできるが、プレミアリーグでのゴールを目指すだろう。プレミアに残れば、通算ゴール記録を更新する偉業も成し遂げられるだろうからね」と、予想した。

 一方で、キャラガー氏は「30歳近い彼に対して、1億ポンド(約162億円)近い移籍金を支払うかは不透明だ」とも指摘。果たして、今夏の移籍市場で29歳のストライカーは、新天地を求めることになるのだろうか。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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