U-20日本代表が逆転勝利! “4分2発”FW熊田直紀が躍動「最後は自分と思っていた」

2ゴールを挙げた熊田直紀【写真:2023 Asian Football Confederation (AFC)】
2ゴールを挙げた熊田直紀【写真:2023 Asian Football Confederation (AFC)】

U-20アジア杯初戦で中国に2-1勝利、途中出場の熊田が殊勲の活躍

 U-20日本代表は3月3日、5月のU-20ワールドカップ(W杯)アジア予選を兼ねたU-20アジアカップの初戦で中国と対戦。途中出場からの2ゴールで逆転勝利に導いたFC東京FW熊田直紀は「自分の強みはクロスからのヘディングや得点」と話した。

 日本は出鼻をくじかれた。立ち上がりの数分間、高い位置から一気にプレスをかけてきた中国のペースに巻き込まれると、前半6分に左コーナーキックからDF田中隼人がオウンゴール。前半の残り時間はハーフコートゲームのように日本が中国を押し込んで攻撃を続けたが最後のところで精度を欠いた。

 後半になっても日本は攻撃の手を緩めずに押し込み続けた。そして後半11分、今季FC東京でトップ昇格した熊田とJ2ファジアーノ岡山で昨季の高卒デビューから出場機会を重ねるMF佐野航大が送り込まれると、途中投入コンビが状況を打開した。

 後半21分、佐野が上げたクロスを熊田がヘディングで決めてまずは同点。さらに4分後、再び佐野のクロスに熊田がゴール前で反応すると、ジャンピングボレーはヒットできなかったが、目の前にこぼれたボールを押し込んで逆転に成功した。試合終了間際に日本はPKでの追加点を奪うチャンスを逸するなど最後まで課題は残ったが、熊田の存在が大きかった。

 殊勲のストライカーは試合後に「自分の強みはクロスからのヘディングや得点なので、固めてくる相手に最後はクロスで自分が中でと思っていた。1点目は、相手がしっかりうしろでブロックを組んでくるなかで前からは来なくて、サイドからフリーでクロスを上げる場面が多かった。ファーで自分が決められてよかった。次の相手もそうですし、この3試合を通してタフな試合になると思う。次でしっかり勝って、サウジ戦に臨めるようにしたい」と先を見据えた。

 D組に入っている日本は、今後キルギス、サウジアラビアと対戦する。この大会で5月のU-20W杯を開催するインドネシアを除く上位4チームに入れば本大会への出場権を獲得することができる。初戦勝利に導いた熊田には、攻撃陣を引っ張る存在としての期待もかかっていく。

■「AFC U-20アジアカップ ウズベキスタン2023」試合情報
グループリーグ第2戦
日本代表 vs キルギス代表
2023年3月6日(月)19時キックオフ
DAZN独占配信

グループリーグ第3戦
日本代表 vs サウジアラビア代表
2023年3月9日(木)21時キックオフ
DAZN独占配信

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