39歳長谷部誠の起用、なぜ「プレーしやすくなる」のか グラスナー監督力説「論理的には劣るが…」

バイエルン戦にスタメン出場した長谷部誠【写真:Getty Images】
バイエルン戦にスタメン出場した長谷部誠【写真:Getty Images】

フランクフルトで存在感を発揮する長谷部、ベテラン日本人MFの重要性に監督見解

 ドイツ1部フランクフルトに所属する元日本代表MF長谷部誠は、1月28日に行われたブンデスリーガ第18節のバイエルン・ミュンヘン戦に先発出場し、アウェーでの1-1の引き分けに貢献した。39歳のベテラン日本人MFの重要性について、オリバー・グラスナー監督が語った言葉をドイツ専門誌「キッカー」が報じた。

 膝の負傷によりカタール・ワールドカップの中断期間前から戦列を離れていた長谷部は、バイエルン戦に3バックの中央で先発出場し、首位チームを相手のドローに貢献。敵地での勝ち点1獲得へ存在感を発揮した。

 今後は過密日程となるなかで、「キッカー」誌は、長谷部がリベロを務める際、3バックを組むDFトゥタとDFエバン・ヌディカのプレーが安定することを指摘。一方、クロアチア代表DFフルボイェ・スモルチッチが3バックの中央に入った際は、前線からの守備に混乱が出ると指摘している。

 グラスナー監督も「論理的には、マコトはスモルチッチよりも5%劣っているかもしれない。しかし、それ以外の(10人の)選手たちが、普段より1%良いプレーができるのであれば、最終的には5%の上乗せになる」と、長谷部が味方の好プレーを引き出していると説明した。

 指揮官は「すでに1、2年、ここでプレーしている選手たちが、責任を負うことは重要なことだ」と言い、「マコトがプレーする時は多くの責任をすべての側面で引き受ける。それによって2列目の選手たちも、プレーしやすくなるんだ」と続け、さらに長谷部を手本とするべきと語った。

「マコトは、彼の存在、経験、人間性、そしてプレーの質によって、彼の周りにいる選手たちを助けられる。だからこそ、私はこのチームに彼のような選手、人間がいることをとても喜んでいる。週に2回プレーできなくても、彼は常にいてくれるし、不平を言うこともなく、必要になった時には真っ先に立ち上がってくれる」

 現在、ブンデスリーガで6位と上位争いを繰り広げているチームを率いるグラスナー監督にとって、長谷部は欠かせない存在のようだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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