「このまま変わらなければ…」 マンCグアルディオラ監督、トッテナム撃破もチーム状態に危機感

マンCのペップ・グアルディオラ【写真:ロイター】
マンCのペップ・グアルディオラ【写真:ロイター】

トッテナム戦は2点ビハインドから逆転勝利

 イングランド1部マンチェスター・シティは、現地時間1月19日にプレミアリーグ第7節延期分でトッテナムと対戦。前半に2点のビハインドを背負うも、後半に4ゴールを奪って勝利を収めた。逆転勝利で首位アーセナルとの5ポイント差を維持したが、指揮を執るジョゼップ・グアルディオラ監督はチームへの危機感を募らせているようだ。

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 5位トッテナムとの上位直接対決。ホームのシティは前半44分にMFデヤン・クルゼフスキ、同アディショナルタイム2分にDFエメルソン・ロイヤルにゴールを許して2点のビハインドを背負った。

 苦しい展開を強いられるも、後半に入ると自慢の攻撃陣が奮起。開始6分にFWフリアン・アルバレスが追撃の1点を挙げると、その2分後にはFWアーリング・ブラウト・ハーランドが続き、さらに同18分にはMFリヤド・マフレズが逆転ゴールを奪った。同45分にはマフレズがダメ押しの追加点を決めた。

 4-2で勝利したシティは勝ち点を42に伸ばし、1試合消化の少ない首位アーセナルとの勝ち点差5をキープ。勝ち点で並ばれていた3位マンチェスター・ユナイテッドにも再び3差を付けた。タイトル争いで気の抜けない状況は続くなか、試合後にグアルディオラ監督は英衛星放送「スカイ・スポーツ」のインタビューで勝利は“ラッキー”だったとし、チームへの危機感を口にした。

「勇気や根性が見当たらなかった。今日、我々はラッキーだった。このまま変わらなければ、遅かれ早かれまた勝ち点を落とすだろう。最初の1分から情熱も炎も欲望を失っていた。我々のファンも同様だ。彼らは最初の45分間は静かだった。彼らは我々が負けていたからブーイングをしていたのであって、悪いプレーをしていたからではない。この5年間で4回プレミアリーグを制したことでファンも、チームも慣れてしまったんだ」

 グアルディオラ監督はチームだけでなく、ファンに対しても怠慢や油断は禁物だと警告した。選手たちの中に燃える炎がないことを認めたスペイン人指揮官は、今季首位を走るアーセナルにはそれがあるとも語っている。

「みんなリラックスしている。だが、プレミアリーグは待ってくれない。アーセナルには火がついている。20年間(プレミアリーグの)タイトルがなかった。アーセナルの人たちは、我々が初めてリーグを制覇して数々の記録を破った時のようにそれが歴史的な出来事になると分かっているんだ」

 グアルディオラ監督も語っていたように過去5年で4度のリーグ制覇という圧倒的な実績は他の追随を許さない。しかし、百戦錬磨の名将は、王座にあぐらをかいているままではアーセナルの勢いに追いつくことはできないままシーズンを終えると感じているようだ。

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