浦和GK西川、盟友・槙野氏の「パワーはやっぱり凄い」 現役引退を伝えられた当時を回顧「辞めるのはもったいないよと…」

浦和のGK西川周作【写真:轡田哲朗】
浦和のGK西川周作【写真:轡田哲朗】

引退を伝えられたのは「発表の1か月くらい前」と明かす

 J1浦和レッズのGK西川周作が、長年チームメートで昨季限りの現役引退を発表した元日本代表DF槙野智章について「辞めるのはもったいないよと言ったんですけど、彼の意志は非常に固かった」と話した。

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 槙野と西川は、西川が大分トリニータからサンフレッチェ広島に移籍加入した2010年にチームメートで1年間プレー。その後に槙野はドイツ移籍を経て12年、西川は14年に広島から浦和に加入して再びチームメートになり、21年までGKとセンターバック(CB)の関係でプレー。その間に日本代表にも揃って選出されることが多くあった。そして槙野は21年限りで浦和を契約満了で退団し、22年はヴィッセル神戸で1年間プレーした後に現役引退を発表した。

 その槙野からは、浦和時代のチームメートで同じく21年まで共闘したFC岐阜のDF宇賀神友弥を交えた3人のグループ会話で「発表の1か月くらい前だったと思う」という時期に伝えられたのだという。西川は「マキから『聞いて欲しいことがある』と、深刻そうな感じで。神戸でのプレーが終わって、自分の指導者という道を早めに準備したいということで。最初に聞いた時は『ハイ、ウソでしょ』といつものノリで言っていたんですけど、マキから『いや、これは本当だよ』と。ウガも僕も、まだ辞めるのはもったいないよと言ったんですけど、彼の意志は非常に固かった」と、その時のことを振り返った。

 ムードメーカーの気質を持つ槙野について西川は「サッカー以外のところでも仲が良かったし、マキの周りはみんなが腹を抱えて笑ってね。いなくなってすごくそれを感じたというか。久しぶりに会うと、またみんなを巻き込んで、笑ってという彼の持つパワーはやっぱり凄いなと思って。もう少し一緒に対戦も含めてやりたかったですね、自主トレもずっと一緒だったし。でも、彼は良い指導者になると思う」と懐かしい思いを離しつつもエールを送る。

 西川や宇賀神に決意を伝えてからほどなくして、槙野は日本代表が出場したカタール・ワールドカップ(W杯)のピッチリポーターなどのためにカタールへ飛んでいた。浦和は沖縄県でトレーニングキャンプを実施中だが、「オフはタイミングが合わずに会えなかったんだけど、連絡は取っていますよ。色々な仕事をしていますよね。沖縄にも来ると言っていたので、会うのが楽しみです」と、近々実現するだろう再会に向けて笑顔だった。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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