ポルトガル代表FWフェリックス、チェルシー“退場デビュー”にクラブOBも嘆き 「狂気の瞬間が試合を変えてしまった」

チェルシーでのデビューを飾ったジョアン・フェリックス【写真:ロイター】
チェルシーでのデビューを飾ったジョアン・フェリックス【写真:ロイター】

ジョー・コール氏とピーター・クラウチ氏は一発退場を悔やむ

 イングランド1部チェルシーは、現地時間1月12日に行われたプレミアリーグ第7節延期分のフルハム戦に1-2で敗れた。前日にスペイン1部アトレティコ・マドリードから期限付き移籍での加入が発表されたばかりのポルトガル代表FWジョアン・フェリックスは、スタメン出場で新天地デビューを果たしたが、後半13分に一発退場となった。試合後、クラブOBでもある元イングランド代表MFジョー・コール氏が、23歳のアタッカーの印象を語った。英紙「メトロ」が報じている。

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 前半にかつてチェルシーで活躍した元ブラジル代表MFウィリアンに先制点を奪われたチェルシー。後半開始直後にセネガル代表DFカイドゥ・クリバリがゴールを決めて、1-1の同点に追いついた。

 ここから逆転を目指したいところだったが、同13分にフェリックスが危険なスライディングタックルで一発退場となってしまう。その後、チェルシーはフルハムにゴールを許して1-2で敗戦。フルハムがチェルシーにリーグ戦で勝利したのは、2006年以来、実に17年ぶりのことだった。

 退場したフェリックスだが、かつてチェルシーの10番を背負ったジョー・コール氏は、「今夜のジョアン・フェリックスは、素晴らしかった。チェルシーにとっていい契約になることが十分に見て取れた。彼は自分の能力を示したし、個性を見せた。だが、狂気の瞬間が試合を変えてしまった。フェリックスは、チェルシーのユニフォームで違いを示せることを示した」と、語った。

 さらに元イングランド代表FWピーター・クラウチ氏も、「技術的にも、彼は素晴らしかった。素晴らしいボールタッチを見せていた。チェルシーには狂気の瞬間が、高くついてしまった」と、フェリックスの能力を認めた。

 シーズン序盤にトーマス・トゥヘル監督を解任したチェルシーだが、その後の10試合でわずか2勝しかできていない。週末の結果次第では、順位表の下半分に落ちる可能性もある。

 立場が危うくなりつつあるグレアム・ポッター監督は「我々はゲームを早い時間帯からコントロールできていた。高い位置でボールを奪い返せたし、チャンスを作ったが、ラストパスにミスがあった。ゴールに向けて、いくつかのミスをしていた」と試合を分析した。

 この試合の一発退場でフェリックスは、3試合の出場停止となるが、果たして苦しむチェルシーの救世主となることができるだろうか。

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