神村学園エース福田師王の選手権が終戦 高卒→独プロ入りへ決意「この悔しさをバネに」

神村学園FW福田師王【写真:徳原隆元】
神村学園FW福田師王【写真:徳原隆元】

岡山学芸館(岡山)戦で1ゴールも、3-3からのPK戦でチーム敗退

 第101回全国高校サッカー選手権は1月7日に国立競技場で準決勝が行われ、第1試合で神村学園(鹿児島)は岡山学芸館(岡山)に3-3からのPK戦で敗れた。卒業後のドイツ1部ブンデスリーガのボルシアMG入りが内定しているFW福田師王は「この悔しさをバネにして頑張りたい」と、今後のプロ生活を見据えた。

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 今大会で最も注目を集めた選手と言える福田だけに、大会初戦となった2回戦の山梨学院(山梨)戦から徹底マークを受けた。ボールを受けようとすれば、必ずと言っていいほどセンターバックにタイトなマークを受け、シュートを打てそうな瞬間には複数人がブロックに来る。それでも、この準決勝では前半38分にMF金城蓮央が放ったミドルシュートをGKが弾いたところを詰めた。「ドイツに行って、最後に詰める大切さを学んだ」という言葉のとおり、金城がシュートを打つ瞬間にスルーパスを受けようとするかのようにゴール前への進出を始めていたことで生まれたゴールだった。

 こうした徹底マークを受ける大会だったからこそ「プレッシャーが早いなかで、もっと自分を磨かなければいけないと思った。判断力を付けないと、もっと早くしないといけない。相手の嫌なところに走りこむ、もっと怖い選手にならないといけない」という課題が見つかった。とはいえ、この試合でも相手がヘディングで跳ね返そうとする前に身体を入れて胸トラップしてしまうプレーなど、随所に違いは見せつけていた。

 3人目のキッカーとして登場したPK戦では主審のホイッスルからすぐに助走をスタートして、ゴール正面に蹴るも足を残されてセーブ。このタイミングはいつもどおりのリズムということだったが、「チームメイトや先生方に申し訳ない」と肩を落とした。

 今後はドイツでのプロ生活がスタートする。日本サッカー界でも期待の存在で、1年後のアジア最終予選を経ての2024年パリ五輪、あるいは2026年の北中米共催ワールドカップ(W杯)といった舞台に名を連ねる可能性を感じさせるスケールを持つ。高卒、Jリーグを経由せずダイレクトで欧州行きとなる福田は「この悔しさをバネにして頑張りたい。まだ成功例はそんなに出ていないと思う。自分がその1人として、常に結果を出していきたい」と、今後のキャリアを見据えた。

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