韓国、「日本に勝つため」のビジョンを母国紙が指摘 「まずはライバルに追い付くこと」

韓国メディアが日本との差に言及【写真:ロイター】
韓国メディアが日本との差に言及【写真:ロイター】

2021、22年はA代表、年代別代表で日本が優勢

 韓国代表と日本代表は、昨年行われたカタール・ワールドカップ(W杯)でともにベスト16という成績だった。しかし、W杯優勝国を2つ破った日本との“内容の差”はあり、韓国メディアは「韓国サッカーが日本に勝つには」と取り上げている。

 韓国はポルトガル代表、ウルグアイ代表、ガーナ代表と同居したグループHで1勝1分1敗の勝ち点4でウルグアイと並んだが、総得点の差で2位となり、決勝トーナメントに進出。ラウンド16でブラジル代表に敗れたものの、たしかな存在感を示した。

 一方の日本は、ドイツ代表、コスタリカ代表、スペイン代表と同居する“死の組”と呼ばれたグループEでドイツとスペインを破ってグループ首位通過。決勝トーナメント1回戦でクロアチア代表にPK戦の末に敗れて目標とするベスト8には手が届かなかったが、W杯優勝国を2つ撃破する戦いぶりは称賛された。

 そうしたなか、韓国代表としてカタールW杯でプレーしたDFキム・ミンジェ(ナポリ)が「韓国ではヨーロッパ進出が難しい」と言及。その理由について、「クラブと解決しなければならないことが多い。移籍料も高い。今回、Kリーグの選手たちもW杯で活躍した。クラブの立場でむやみに言うことはできないが、あえて一言言うとすれば、ヨーロッパのチームからオファーが来たら快く送り出してほしい」と提言しており、「日本がうらやましい」という発言をしたことが大きく取り上げられた。

 韓国紙「朝鮮日報」は、「韓国サッカーが日本に勝つには」との見出しでコラムを展開。1954年に初めて韓日戦が開催されてから、1990年代まで韓国が36勝16分10敗と優勢だったが、1993年のJリーグ発足を経て2000年代に入ってその立場が揺らぎ始め、「韓国と日本のサッカーの格差が縮まると思ったら、あっという間に逆転されてしまった」と指摘している。

「記録が教えてくれる。2021年と22年に開催された韓日戦ではそれぞれ0-3で完敗した。A代表だけでなく、U-23、U-16も日本に敗れている。恥辱だが、否定することもできない。スコアは揺らがぬ現実を示していると言っていい。W杯での韓日戦実現は時間の問題だ。韓国サッカーは日本に追い付く、まずはこれから始めなければならない」

 韓国も2026年のW杯に向けて、必死にライバル国である日本との差を詰めてくるはずだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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