日本は「欧州と遜色がないという感じがした」 ライバル国との“格差”を韓国紙が指摘
カタールW杯では同じベスト16も、欧州組の選手は「8人:19人」と大差
カタール・ワールドカップ(W杯)で韓国代表としてプレーしたDFキム・ミンジェ(ナポリ)が「日本がうらやましい」と日韓代表の海外組の違いを指摘したことが大きな反響を呼んだ。韓国紙「釜山日報」は、「日本サッカーに追い付くには」と題したコラムを掲載している。
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韓国はポルトガル代表、ウルグアイ代表、ガーナ代表と同居したグループHで1勝1分1敗の勝ち点4でウルグアイと並んだが、総得点の差で2位となり、決勝トーナメントに進出。ラウンド16でブラジル代表に敗れたものの、たしかな存在感を示した。
一方の日本は、ドイツ代表、コスタリカ代表、スペイン代表と同居する“死の組”と呼ばれたグループEでドイツとスペインを破ってグループ首位通過。決勝トーナメント1回戦でクロアチア代表にPK戦の末に敗れて目標とするベスト8には手が届かなかったが、W杯優勝国を2つ撃破する戦いぶりは称賛された。
そうしたなか、キム・ミンジェは「韓国ではヨーロッパ進出が難しい」と言及。その理由について、「クラブと解決しなければならないことが多い。移籍料も高い。今回、Kリーグの選手たちもW杯で活躍した。クラブの立場でむやみに言うことはできないが、あえて一言言うとすれば、ヨーロッパのチームからオファーが来たら快く送り出してほしい」と提言しており、「日本がうらやましい」という発言をしたことが大きく取り上げられた。
韓国紙「釜山日報」は「日本サッカーに追い付くには」と見出しを打ち、「2022年のカタールW杯で韓国の選手たちが成し遂げたベスト16は、韓国サッカー界に残る成績だ。しかし、率直に言って、日本が今回のW杯で見せた実力はヨーロッパの国と遜色がないという感じがするほど凄かった」と述べている。
「日本はこれまで、日本サッカー協会の堅実な選手育成とともに、自国の選手を海外に送り出すことに力を入れてきた。今回のW杯で我々は欧州組が8人にすぎなかったが、日本はなんと19人を数えた。このままでは、日本に追い付くのが難しいという懸念がある。W杯を終えて欧州のクラブに戻る代表選手(キム・ミンジェ)が『僕らも日本のようにヨーロッパに多くの選手たちを送らなければ、将来日本に勝つのは難しい』と語った言葉が重くのしかかる」
カタールW杯後、韓国国内では日本との差を指摘するものが多くなっているが、2023年はどのようなアプローチをしていくのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)