京都、J1参入プレーオフ決定戦1-1ドローもレギュレーションで残留決定 J2熊本はクラブ史上初の昇格ならず

京都が熊本と1-1のドロー決着でJ1残留【写真:Getty Images】
京都が熊本と1-1のドロー決着でJ1残留【写真:Getty Images】

後半に熊本が同点に追い付くも、逆転には至らず

 J1参入プレーオフは11月13日に決定戦のゲームが行われ、J1リーグで16位の京都サンガF.C.がJ2リーグ・4位のロアッソ熊本をホームに迎え撃ち、1-1で90分を終了。レギュレーションにより、来季のJ1残留を決めた。

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 熊本は10月30日の1回戦でJ2・5位の大分トリニータ、11月6日の2回戦で同6位のモンテディオ山形と対戦。いずれも90分間を同点で終えたが、その場合は年間順位の上位が勝ち上がるというレギュレーションで決定戦へ進出。山形戦と同じ11人をピッチに送り込み、クラブ初のJ1を目指す。

 一方の京都は、この試合では90分を終えた際に同点の場合はJ1のチームが残留するという優位なレギュレーションでこの一戦に臨む。こちらも、11月5日のJ1最終節でジュビロ磐田と0-0で引き分けたゲームと同じスタメンで臨んだ。

 雨の中でキックオフされたゲームの立ち上がりは一進一退の展開に。そして、次第に熊本が攻撃の最終局面に持ち込む回数が増えるようになった。しかし、京都も中央の守備が非常に堅く、決定機を作り出すには至らなかった。

 そうしたなかで迎えた前半39分、京都はセカンドボールの拾い合いから背後にボールを流し込み、FW豊川雄太が飛び出してくるGK佐藤優也をかわすシュートを決めて先制。1-0でハーフタイムを迎えた。

 J1昇格のためには逆転勝利が必要な熊本という状況だったが、後半の立ち上がりはむしろ京都がゴール前のシーンを増やした。しかし、そこでシュートを枠内に抑え込めない場面が続くと、後半12分に熊本がFW坂本亘基からMFターレスへと選手交代。このあたりから試合の流れは次第に熊本へと傾いた。そして後半23分、右コーナーキックにDFイヨハ理ヘンリーがニアサイドに飛び込んでヘディングシュートを決めて1-1の同点に追いついた。

 京都は同点に追いつかれた後に、FWピーター・ウタカら3枚替えでフレッシュさと前線でポイントになれる選手をピッチ上へ。曺貴裁監督は戦況の立て直しに動き、最終ラインを5枚に増やした。熊本もラスト15分で3枚替え、大木武監督が攻撃的な選手を増やして勝負に出た。

 焦りからか攻撃の精度が落ち始めた熊本に対し、京都はこのまま同点で“逃げ切り”。このレギュレーションでJ1参入プレーオフが行われるようになった2018年以降、新型コロナウイルスの影響で実施されなかった2年間を除く3回連続で、決勝戦はJ1勢が来季のイスを守り切る形になった

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