「もっといい結果が出せたはず」 浦和GK西川、3年計画ラストイヤーに感じた手応えと課題

浦和レッズの西川周作【写真:Getty Images】
浦和レッズの西川周作【写真:Getty Images】

次節は優勝がかかった横浜FMと対戦

 浦和レッズの主将GK西川周作が10月25日のトレーニング後にオンラインで取材対応し、29日に対戦相手の優勝が懸かった状態で迎えるJ1リーグ第33節横浜F・マリノス戦について、「選手として目の前で優勝を決められたくない思いが強い」と話した。

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 浦和は10月12日のJ1第27節・北海道コンサドーレ札幌戦(1-1)、横浜FMも同日のジュビロ磐田戦(0-1)から試合間隔が長くなっている。浦和はオフを挟みつつ、先週は6日間、今週は25日から4日間のトレーニングを行って試合への準備を進める。

 西川は「相手がどうこうというより、この期間を利用して改善したいところを練習できた。今週もいい練習ができればいい」と前置きしつつ、横浜FMが勝利したうえで2位の川崎フロンターレが引き分け以下に終わると優勝が決定する試合について、「選手として目の前で優勝を決められたくない思いが強い。マリノスとは失点数がほぼ同じ。そこで攻撃力も守備力も素晴らしいチームとシーズン終盤戦、今の力を示さないといけない」と話した。

 その言葉のどおり、横浜FMが33失点、浦和が34失点と大きな差はないが勝ち点差は18も開いた。西川は今季、2020年を起点にしたクラブの3年計画ではリーグ優勝を最優先目標にしたシーズンについてこう話している。

「シーズンを戦ううえで難しい時期はあった。なかなか勝ち切れない、点が入らない、引き分けが多かった。その中で全員で守る意識は素晴らしいものがある。それをゴールを守りながら感じた。その分、攻撃に行くパワーがなくなった試合もあった。その使い分けを上手くできれば、どんな相手にも戦える。プレスに来る、引いてくるチームとあるけど、使い分けができればもっといい結果が出せたと思う。点を取らないと勝つことは難しい。残り2試合、それを示さないといけない。ゴールに向かっていく姿勢を見せたい」

 この横浜FM戦に向け、西川は「かなり前からプレスに来ると思う。広島戦を生かさないといけない」と、10月1日の第31節サンフレッチェ広島戦でハイプレスの相手に自陣から無理をしてでもショートパスをつなごうとして大敗(1-4)を招いたゲームを念頭に置いた。リカルド・ロドリゲス監督もまた、強いプレスに対してはショートパスによるビルドアップで正面衝突するのではなく、背後へのロングボールも有効に使うことを求めている。

 浦和は昨季、川崎にリーグ優勝を眼前で決められている。横浜FM戦に浦和が勝利すれば、少なくとも第33節での優勝は決まらない。今季の1試合目では、前半に3得点した横浜FMに対して後半に浦和が3得点して引き分けに持ち込む激戦だっただけに、試合の行方が注目される。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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