日本人選手の名も…元日本代表監督ザッケローニが選ぶ「教え子ベスト11」 各国の名手ずらり

かつて日本代表を率いたザッケローニ監督【写真:Getty Images】
かつて日本代表を率いたザッケローニ監督【写真:Getty Images】

日本人選手の名も…元日本代表監督ザッケローニが選ぶ「教え子ベスト11」 各国の名手ずらり

 元日本代表監督アルベルト・ザッケローニ氏が、イタリアの有力紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」の発行するスポーツ誌「スポーツ・ウィーク」で自身の指導者人生におけるベスト11を選出。歴戦の名手の中に、元日本代表主将のMF長谷部誠(フランクフルト)も名を連ねた。

“ザック”の愛称で知られる名将はウディネーゼ時代に3-4-3の攻撃的システムで名を馳せ、名門ACミランでチームをリーグ優勝に導いた。ほかにもインテルやユベントスで指揮を執ったことで、“北の3強”と呼ばれるイタリアの名門すべてで監督を経験。2010年南アフリカ・ワールドカップ(W杯)を終えた日本代表の監督に就任し、翌年のアジアカップ優勝に導いた。

 ザッケローニ氏は代名詞とも言える3バックに選手を当てはめて選出。GKにミラン時代の守護神クリスティアン・アッビアーティを据え、3バックはウディネーゼ時代に不動の存在だったDFアレッサンドロ・カローリの両脇に、DFアレッサンドロ・コスタクルタとDFパオロ・マルディーニの元イタリア代表でミランのレジェンドを配置した。

 前線はザッケローニ氏のチームの得点源としてミランとウディネーゼで活躍した元ドイツ代表FWオリバー・ビエルホフを中央に、2020年に破られるまでセリエA試合開始最速8秒のゴール記録を持っていたFWパオロ・ポッジと、ヴェルディ川崎(当時)のサテライトでもプレーしたことでも知られるウディネーゼ時代にセリエAで得点王のブラジル人FWマルシオ・アモローゾを両脇に据えた。

 そして中盤は、日本代表時代に中核として君臨した長谷部を選出。アジアカップからコンフェデレーションズカップ、W杯まですべての公式戦で主将としてチームをまとめ上げて、ザックジャパンに不可欠な存在だった。

 そして、チーム指導者初期に率いたバラッカ・ルーゴという地方クラブのMFジャコモ・チェレディを長谷部とダブルボランチとし、右サイドには驚異的な上下動でビエルホフに多くのアシストを記録した元デンマーク代表MFトーマス・ヘルベグ、左サイドにはラツィオ時代の元セルビア代表MFデヤン・スタンコビッチを配置している。

 ザッケローニ氏はブラジルW杯を終えて日本代表の監督を退任した後に、北京国安(当時)とアラブ首長国連邦(UAE)代表監督を歴任して20年には監督業からの引退を宣言している。イタリア国内で革新的な戦術家として知られた指揮官は、指導してきた数多のスターの中でもチームプレーにコミットできるタイプの選手を並べ、その中核に元日本代表キャプテンを据えていた。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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