J1リーグ、熾烈な残留争いに“大変動” G大阪が首位相手に意地、福岡が残留圏浮上…静岡勢が厳しい状況に

J1優勝争い&残留争いも佳境に【写真:Getty Images】
J1優勝争い&残留争いも佳境に【写真:Getty Images】

残留争いの渦中にあるチームで勝利を挙げるチームが続出

 J1リーグは10月8日に各地で試合が行われ、残留争いの渦中にあるチームで勝利を挙げるチームが続出。順位表に大変動が起こる1日になった。

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 この日の注目を集めたカードの1つが、横浜F・マリノスとガンバ大阪の一戦だった。それは、横浜FMに勝利すれば優勝決定の可能性があったからだ。しかし、ここで前節終了時に降格圏の17位にいたG大阪が意地を見せる。

 G大阪は前半8分にセットプレーから先制するとラスト10分でFWパトリックが追加点。この勝利で勝ち点を33に伸ばし、J1参入プレーオフ圏内の16位に順位を上げた。

 前節終了時、その16位にいたアビスパ福岡は北海道コンサドーレ札幌と対戦。前半のうちに敵地で先制される苦しい展開だったが、後半30分にDF宮大樹が同点ゴールを奪うと2分後には途中出場のFWフアンマ・デルガドが勝ち越しゴール。勝ち点を34に伸ばし、残留圏内の15位に浮上した。

 湘南ベルマーレもまた、後半の残り15分を切ってからMF阿部浩之とFW町野修斗が連続ゴール。いずれも途中出場の選手たちがチームを救う得点を奪って2-0で勝利すると、勝ち点35の13位に浮上した。

 そして、一時は最下位に沈むなど降格危機に瀕していたヴィッセル神戸は、3位のサンフレッチェ広島と対戦。開始早々に相手が退場者を出す展開で前半20分にDF菊池流帆が先制点を奪うと、後半には一気に3ゴール。優勝の可能性も残していた相手に4-0の大勝を収め、4連勝で12位に浮上。16位のG大阪と勝ち点4差と1試合で並ばれない差がつき、残留へ大きく前進した。

 京都サンガF.C.は名古屋グランパスと対戦し、前半終了間際に先制を許すも後半にDF井上黎生人のゴールで追い付いて1-1の引き分け。貴重な勝ち点1を積み上げるも、周囲の勝利により福岡と並ぶ勝ち点34で得失点差で上回る14位とした。

 厳しい結果になったのは静岡勢だった。清水エスパルスは2位の川崎フロンターレに先制されるも2ゴールで逆転して残り15分を迎えたが、連続ゴールを許して2-3と逆転負け。上位を苦しめる試合内容だったものの、勝ち点32の17位に急降下して降格圏内に沈んだ。

 また、最下位の18位ジュビロ磐田は3-2でリードした後半アディショナルタイムにFWエヴェラウドに同点ゴールを許して3-3の引き分け。勝利を逃して勝ち点25にとどまり、かなり状況は厳しい。

 これらの残留争いのチームでは磐田が残り4試合と最も試合数が多く、G大阪と福岡が残り2試合、他のチームが残り3試合となっている。神戸と湘南は12日に延期されていた日程で直接対決し、京都は川崎、磐田は優勝決定の懸かった横浜FMと対戦する。そして、清水と磐田の“静岡ダービー”は22日に延期されている。

 それらの試合結果が出揃って、10月29日と11月5日の2試合で最終順位が決まる。一気に調子を取り戻した感のある神戸や、しぶとい勝利を得たG大阪や福岡の戦いぶりは残留争いの厳しさと、それに懸けるチームが持つ強いモチベーションを物語っている。

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