フランクフルト長谷部、トッテナム攻撃陣封殺で同僚称賛 「ケインをコントロールしていた」

トッテナム戦に出場した長谷部誠【写真:Getty Images】
トッテナム戦に出場した長谷部誠【写真:Getty Images】

ケインとのマッチアップに勝利

 ドイツ1部フランクフルトに所属する元日本代表主将MF長谷部誠は、現地時間10月4日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループステージ第3節トッテナム戦(0-0)にフル出場。3バックの中央でイングランド代表FWハリー・ケインらを抑え込んで無失点で終えたパフォーマンスが大絶賛されている。

 長谷部のパフォーマンスについてドイツの国際公共放送ドイチェ・ウェレ(DW)では「アイントラハト・フランクフルトの熱狂的なファンでさえ、長谷部誠が一晩中ハリー・ケインを黙らせるとは予想できなかっただろうが、フランクフルトではおとぎ話が書かれ続けている」としたうえで、「ブンデスリーガで350試合以上出場している38歳にもかかわらず、長谷部はCL出場がわずか9試合目だった。それでも、この試合は、年齢をものともせず、また目の前の攻撃陣をものともせず、素晴らしい守備を見せた選手の1人」と報じた。

 その長谷部のパフォーマンスについて、チームメートのドイツ代表GKケビン・トラップは称賛を惜しまない。記事では、中継を担当した「アマゾン・プライム」の試合後インタビューでトラップが大絶賛した内容を報じている。

「マコトは僕たちのお手本だよ。今日ハリー・ケインと対戦した時、彼(長谷部)はおそらくフィジカル的にそれほど強くはないだろうが、ケインをコントロールしていた。彼にボールを預けることで、チームに自信を持たせることができるんだ。我々にとって非常に重要な選手で、2回も引退しそうになったが、ありがたいことに引退しなかったんだ」

 トッテナムの攻撃を枠内シュートわずか1本に抑え込んだフランクフルトの守備陣、その中心に長谷部が君臨した。そのプレーは「プレミアリーグ史上最も成功したゴールゲッターの1人を、38歳の選手が自信を持って制することができるのは、非常に驚くべきこと」という言葉が与えられるもの。ケインはイライラを隠せずに後半にはイエローカードを受けた。それだけに、レポートでも「長谷部は再び勝利を収めた」と、マッチアップへの完勝が高く評価されている。

 このグループステージでは、マルセイユ戦(1-0)で久々の出場ながらハイパフォーマンスを見せたことが高く評価されていた。それ以来、出場機会を増やしつつある長谷部だが、イングランドの強豪を抑え込んだそのプレーは欧州最高峰の舞台でも輝きを放っている。

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