湘南コーチ「すごく助かった」と回想 コロナ感染の監督不在でどう戦った?…J1残留へ勝ち点1獲得までの舞台裏
ホーム浦和戦でスコアレスドロー、J1残留へ貴重な勝ち点1を積み上げ
湘南ベルマーレは9月17日のJ1リーグ第30節、ホームに浦和レッズを迎えたゲームに0-0で引き分けた。山口智監督が新型コロナウイルスに陽性反応を示してベンチ入りできないなかで、指揮を代行した高橋健二コーチは「試合前のミーティングもオンラインでつなげた。心強かったと思う」と話した。
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今週に入って山口監督の陽性反応が判明した湘南だが、試合の準備段階について高橋コーチは「監督不在の中で今週は、今まで積み上げてきたものをしっかりと出そうというテーマでやってきた」と話す。特に前半は浦和のボール運びに対して上手く人数を噛み合わせることができ、高い位置でボールを奪う場面も作った。しかし、前半アディショナルタイムにFWウェリントンがゴール前で完全フリーな決定機を外したのは痛手になった。
後半は浦和にシュートチャンスを作られる回数も増えたが、GK谷晃生も安定したセービングで凌いだ。結果的に残留争いの渦中にあるなかで、勝ち点1を積むことに成功した。高橋コーチは「チャンスはお互いあり、そのチャンスを決め切れなかったことが非常に悔しい」と振り返った。
山口監督の試合への関り方について高橋コーチは「試合前のミーティングでもオンラインでつなげて選手たちに話をしている。そのあたりではゲームに関わってくれたので心強かったと思う。ゲーム中はベンチとつながっていて、映像とのタイムラグは多少あったと思うけれども、ハーフタイムなどには話が届くようにしていたのですごく助かった」と舞台裏を明かした。
29試合消化で勝ち点31の暫定14位とした湘南だが、18日に行われる京都サンガF.C.やヴィッセル神戸の試合結果次第ではJ1参入プレーオフに進出の16位まで順位を落とす可能性もある。残り5試合となり簡単な最終盤にはならないが、高橋コーチは「来週からは少し時間が空いて、その後には監督も帰ってくると思うので、そこでしっかりとチームで一つになってトレーニングをしていきたい」と、代表活動による中断期間を見据えた。
ホームで勝つチャンスのある内容だった試合に引き分けたことは痛手だが、指揮官不在の危機を勝ち点1で乗り切ったとも捉えられる。ラスト5試合の中では神戸との直接対決も残すだけに、山口監督が復帰してからどれだけ良い準備を重ねられるかが残留へのキーポイントにもなりそうだ。