浦和が4発完勝で柏を圧倒 苦しい台所事情も代役躍動…DF知念哲矢がJ1初ゴール

Jリーグ初ゴールを決めたFWアレックス・シャルク【写真:Getty Images】
Jリーグ初ゴールを決めたFWアレックス・シャルク【写真:Getty Images】

松尾佑介が先制弾、アレックス・シャルクもゴールと存在感

 浦和レッズは9月10日のJ1リーグ第29節で柏レイソルをホームに迎え撃ち、4-1と快勝。負傷と新型コロナウイルスの影響で苦しい台所事情だったゲームを乗り切った。

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 浦和は8月に戦ったAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の期間中に日本代表DF酒井宏樹が負傷して離脱中。さらに、8月末から今週にかけて複数選手が新型コロナウイルスに陽性反応を示したことが発表された。3日の鹿島アントラーズ戦(2-2)に続いて主将のGK西川周作ら一部の主力がメンバーに入れず、このゲームはDF岩波拓也も欠場してDF知念哲矢がスタメンに入った。

 その浦和だが立ち上がりから主導権を握った。5-3-2で形成する柏の守備ブロックの間に浦和の選手がポジションを取りながら前進すると前半7分、知念の縦パスをMF大久保智明が受けると反転。そこからのスルーパスにFW松尾佑介が抜け出すとGKとの1対1を冷静に決めて先制した。

 さらに浦和は前半24分、MF岩尾憲が最終ラインからドリブルで持ち出すと、MF伊藤敦樹に縦パス。さらに伊藤から斜めに走り込んできたFWアレックス・シャルクへの縦パスが通り、一気に抜け出した。シャルクはシュートをGK佐々木雅士が弾いたものの、こぼれ球を自ら押し込んで追加点とした。浦和は縦パス2本で柏の守備網を一気に突破した。

 柏はネルシーニョ監督が前半30分過ぎに5-4-1に変更。浦和はそこから上手く前進できなくなったが2点差のままハーフタイムを迎えた。後半から柏は古巣対決となるFW武藤雄樹をピッチに送り込んだが、リカルド・ロドリゲス監督が微調整を施した浦和が再びペースを握った。

 浦和は後半12分、岩尾のコーナーキックをニアサイドに走り込んだDF明本考浩がつなぐとファーサイドで知念が押し込んで追加点。今季、FC琉球から加入した知念はこれが待望のJ1初ゴールになった。その後、柏が攻め込む時間帯もあったが後半23分過ぎには浦和GK鈴木彩艶が立て続けに3本のファインサーブを見せた。

 さらに浦和は後半40分にMF関根貴大の突破から相手のハンドで獲得したPKをDFアレクサンダー・ショルツが蹴り込んでダメ押し。終了間際に柏に1ゴールを許したものの、メンバー構成に苦慮したなかで4-1と勝利し、貴重な勝ち点3を手に入れた。

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