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イングランド代表で実現した共闘 指揮官が5年前にヴァーディ獲得に動いた過去を明かす
当時ウェストハムを率いていたアラダイス監督が、5部にいたヴァーディを狙う
イングランド代表のサム・アラダイス監督がウェストハムを率いていた時代に、当時アマチュアクラブでプレーしていたレスター・シティFWジェイミー・ヴァーディの獲得に動いていたことが分かった。英地元紙「ロンドン・イブニング・スタンダード」が報じている。
この事実を明かしたのは、ヴァーディ本人だった。アラダイス監督初陣に臨むイングランド代表に招集されたストライカーは、4日のロシア・ワールドカップ予選スロバキア戦(1-0)の前に、指揮官から告げられた過去のエピソードを明かした。
「チームに最初に合流した時、監督は僕に短い話をしてくれたんだ。僕がまだフリートウッドにいた頃、彼はウェストハムで僕と契約しようとしていたらしいんだ」
「ビッグ・サム」の愛称で知られる老将は、2011年から15年までウェストハムを率いていた。それに対してヴァーディは、11-12シーズンにカンファレンス・ナショナル(英5部相当)のフリートウッド・タウンというアマチュアクラブでプレー。そして12年に当時チャンピオンシップ(英2部相当)所属のレスターに移籍しブレークを遂げたが、アラダイス監督との共闘が実現していた可能性もあったようだ。もしそうなれば、レスターが昨季に成し遂げた奇跡の初優勝とは別のドラマが起きていたかもしれない。
15年に28歳でA代表デビューを果たしたヴァーディだが、今やイングランドを代表する点取り屋へと成長した。一方のアラダイス監督も、61歳にしてついに念願のイングランド代表監督の座を掴んだ。意外な形での対面が実現した2人は、イングランド代表復活の鍵となる遅咲きの“師弟コンビ”になるのだろうか。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images