森保ジャパンの欧州組、新天地移籍の10人「期待度」格付け 久保、伊東が躍動の可能性…「最も厳しい競争」が待つ1人は?

29歳の伊東へ13億円の移籍金&4年契約、好待遇がクラブの評価を物語る

■堂安 律(MF/PSVアイントホーフェン→フライブルク)
活躍期待度:★★★★(4つ星)

 すでにビーレフェルト時代に経験したブンデスリーガということもあり、上位を狙うフライブルクでもフィットには困らないだろう。DFBポカールのカイザースラウテルン戦では4-2-3-1の右サイドで奮闘。FKを左足で直接叩き込んで勝利に導き、攻撃の中心になっていく期待を高めている。フライブルクはUEFAヨーロッパリーグにも参戦するため、国際舞台で経験を積み、評価を上げていける環境にある。

■板倉 滉(DF/マンチェスター・シティ→ボルシアMG)
活躍期待度:★★★(3つ星)

 保有元はマンチェスター・シティだったが、オランダのフローニンゲンで実績を積み、さらに名門シャルケを1部復帰に導く立役者に。しかし、シャルケの資金的な事情もあり、惜しまれつつもボルシアMGに移籍した。DFBポカール1回戦に4バックの中央でスタメン起用されるなど、主力として計算されていることは間違いないが、ダニエル・ファルケ監督はボランチとの両ポジションで起用する可能性も示唆している。

■中山雄太(DF/ズウォレ→ハダースフィールド)
活躍期待度:★★(2つ星)

 7月30日に開幕したEFLチャンピオンシップ(英2部相当)ではバーンリーに0-1と敗れたが、中山は交代選手のさらに交代という形で途中出場した。ダニー・スコフィールド監督のコメントからはボランチ、左サイドバック、センターバックのあらゆるポジションで起用される可能性がある。システムも複数使い分けるスタイルなので、多くの出場機会は得られそう。カタール・ワールドカップまでの数か月で起用法が安定してくるかは気になるところだが、ある意味プレミアリーグ以上にタフな環境で、成長の期待は高い。

■伊東純也(MF/ヘンク→スタッド・ランス)
活躍期待度:★★★★★(5つ星)

 1000万ユーロ(約13億円)の移籍金、さらに4年契約という29歳の選手としては異例の好待遇がクラブの評価を物語っている。プレシーズンマッチのサッスオーロ戦でいきなり得意のグラウンダークロスからアシストを記録。ハーフタイムで交代した理由が、内転筋に痛みが出たとの情報もあるが、第2次大戦後6度のリーグ優勝がある古豪を躍進に導く主翼となっていく期待は非常に高い。

■三笘 薫(MF/ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ→ブライトン)※レンタルバック
活躍期待度:★★★★(4つ星)

 現時点でスタメンを掴み切れているわけではない。しかし、プレシーズンマッチでドリブルなど、特別な才能を示しており、グレアム・ポッター監督も個人能力を高く評価しているようだ。ただ、プレミアリーグという世界で最もハイインテンシティーな舞台で、守備の貢献も含めて、戦術的な適応はそう簡単ではないだろう。マンチェスター・ユナイテッドとの開幕戦でどう起用されるかがまず注目される。

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河治良幸

かわじ・よしゆき/東京都出身。「エル・ゴラッソ」創刊に携わり、日本代表を担当。著書は「サッカーの見方が180度変わる データ進化論」(ソル・メディア)など。NHK「ミラクルボディー」の「スペイン代表 世界最強の“天才脳”」を監修。タグマのウェブマガジン「サッカーの羅針盤」を運営。国内外で取材を続けながら、プレー分析を軸にサッカーの潮流を見守る。

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