森保J、中国戦出場の16選手を金田喜稔が採点 「彼は犠牲者」「かわいそう」と評価したのは?

森島司は「より得意な場所でプレーできれば、もっと輝けたはず」

<MF/FW>
■橋本拳人(ウエスカ)=★★★☆☆(3つ星)
「もう少し落ち着いてフィニッシュできれば」という場面が3回ほどあった。チャンスで決めるかどうかで結果が大きく変わった。パスの精度もより高めたいところ。ただ、今年ロシアでプレーできない時期もあっただけに、紆余曲折を考えると及第点か。

■野津田岳人(サンフレッチェ広島)=★★★☆☆(3つ星)
 もう少しワンタッチのプレーが入ってこないと代表では厳しい。ただ、受け手との問題でもあるので、仕方ない面もある。ピッチ上の現象としては、絶対的にワンタッチプレーが少なかったのは確かで、リスタートでも怖さを与えられなかった。

■脇坂泰斗(川崎フロンターレ/→後半36分OUT)=★★★★☆(4つ星)
 パフォーマンスは抜けていた。海外組と並んで、どれだけやれるのか見てみたい存在だ。前半16分、左サイドからパスをエリア内でインサイドトラップし、相手との位置関係を見ながら股下シュートを放った場面はセンスが光った。ボールが来る前からイメージしていたのが分かる。もっと見たいという気にさせてくれた。川崎で中村憲剛が背負っていた背番号14番を継承しただけある。

■森島 司(サンフレッチェ広島/→後半36分OUT)=★★★☆☆(3つ星)
 彼はこの日の犠牲者だった。適性を考えると、もう少し中央でプレーさせてあげたかった。あのポジションだと森島の良さが消えてしまう。サイド突破型ではなく、中央360度駆使型。より得意な場所でプレーできれば、もっと輝けたはず。それだけにかわいそうだったし、残念でもあった。

■宮市 亮(横浜F・マリノス/→後半24分OUT)=★★★☆☆(3つ星)
 武器のスピードを上手く生かすため、逆に言うと相手の動きをどのタイミングで止めるかがポイントになる。単純なスピードだけ見れば魅力的だが、そのあたりの駆け引きがあまり見られなかった。スピードのギアの上げ下げと緩急は課題。

■細谷真大(柏レイソル/→後半17分OUT)=★★☆☆☆(2つ星)
 決めるとこで決めていれば試合の展開も違った。ビッグチャンスで枠外だったのは大きな減点材料。最低限ゴールマウス内にシュートは放ってほしかった。中に切れ込んでシュートを放った場面、入らなかったが大器の片鱗は見せている。まだ20歳。ポテンシャルは間違いないので、ビッグチャンスは確実に仕留める能力の向上に期待。

金田喜稔

かねだ・のぶとし/1958年生まれ、広島県出身。現役時代は天才ドリブラーとして知られ、中央大学在籍時の77年6月の韓国戦で日本代表にデビューし初ゴールも記録。「19歳119日」で決めたこのゴールは、今も国際Aマッチでの歴代最年少得点として破られていない。日産自動車(現・横浜FM)の黄金期を支え、91年に現役を引退。Jリーグ開幕以降は解説者として活躍。玄人好みの技術論に定評がある。

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