森保J、中国戦出場の16選手を金田喜稔が採点 「彼は犠牲者」「かわいそう」と評価したのは?

中国にスコアレスドローに日本【写真:(C)JFA】
中国にスコアレスドローに日本【写真:(C)JFA】

【専門家の目|金田喜稔】安定していた中谷進之介「強豪国相手にどれだけやれるか」

 森保一監督率いる日本代表は、7月24日に豊田スタジアムで行われたE-1選手権第2戦の中国戦に臨み、0-0と引き分けた。「天才ドリブラー」として1970年代から80年代にかけて活躍し、解説者として長年にわたって日本代表を追い続ける金田喜稔氏が、この試合に出場した16選手を5段階(5つ星が最高、1つ星が最低)で採点した。

   ◇   ◇   ◇

<GK>
■大迫敬介(サンフレッチェ広島)=★★★☆☆(3つ星)
 ファンブル以外は、安定した飛び出し、ハイボール対応などを見せた。次のプレーに早く移行したい場面で周りの選手が反応してくれない場面も。ポテンシャルの高さは疑いの余地はない。

<DF>
■小池龍太(横浜F・マリノス)=★★★☆☆(3つ星)
 左右ができるのは強み。ただ山根視来と比較した場合、アタッカーとの連係、パスの質、攻撃参加のタイミングなどでやや物足りなさが残る。局面の打開でひと工夫がほしかった。

■中谷進之介(名古屋グランパス)=★★★★☆(4つ星)
 守備陣を統率し、安定感をもたらしていた。攻め込まれる機会は多くなかったものの、ビルドアップ能力、前線につけるパスをつけるセンスを備えている。あとは強豪国相手にどれだけやれるか。

■荒木隼人(サンフレッチェ広島)=★★★☆☆(3つ星)
 フィジカルやヘディングの強さがあるものの、攻撃時のリスタートにおける迫力、ビルドアップ面、ルーズボールの対応や判断などは改善点。自分から見ると、何気ないシーンでも「それはミスの一種」という判断やプレーも散見。

■佐々木翔(サンフレッチェ広島/→後半17分OUT)=★★★☆☆(3つ星)
 守備の安定感、1対1の対応力は高い。守備に関しては欧州組にも引けを取らない。ただ、この日は森島との連係に難。佐々木が悪いわけではなく、森島と縦関係を組ませた起用法の問題だが、それでも結果的に攻撃面は迫力不足に陥った。

金田喜稔

かねだ・のぶとし/1958年生まれ、広島県出身。現役時代は天才ドリブラーとして知られ、中央大学在籍時の77年6月の韓国戦で日本代表にデビューし初ゴールも記録。「19歳119日」で決めたこのゴールは、今も国際Aマッチでの歴代最年少得点として破られていない。日産自動車(現・横浜FM)の黄金期を支え、91年に現役を引退。Jリーグ開幕以降は解説者として活躍。玄人好みの技術論に定評がある。

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