浦和に暗雲、新助っ人FWリンセンが“試運転デビュー”でまさかの悪夢 PSG戦に出場10分で負傷交代
浦和のオランダ人FWリンセン、PSG戦で後半から出場もすぐに負傷を訴えて交代に
浦和レッズの新戦力オランダ人FWブライアン・リンセンは、7月23日にフランスの強豪パリ・サンジェルマン(PSG)の日本ツアーの第2戦(0-3)でデビュー。しかし10分も経たずに負傷交代という悪夢に見舞われた。
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リンセンは浦和の西野努テクニカル・ダイレクター(TD)が昨年夏の時点から獲得に向けて動き、1年越しでオランダの名門フェイエノールトから移籍加入。昨年夏にFW武藤雄樹が柏レイソルに移籍してから空き番号となっていた「9番」を託し、現有戦力に対する「ラストピース」と表現するほどの期待を込めた。
浦和はリカルド・ロドリゲス監督が新型コロナウイルスの陽性反応を示して療養中だが、この中断期間が始まる前に「トレーニングキャンプのように使いたい」と話し、リンセンについても「強度のあるチーム練習でコンディションを上げる」と言及。そして、このPSG戦は0-2とリードを許したハーフタイム明けから試運転のようにデビュー戦のピッチに立った。
後半7分にリンセンはFW江坂任の浮き球パスを受けてシュートを放つもコスタリカ代表GKケイラー・ナバスに阻まれた。そして1分後、江坂のパスに走り込むとヒールキックによるワンツーで江坂にパスを返したところで負傷を訴えて交代になった。チームはその後に1点を奪われて0-3で敗れたが、ハーフタイムに9人を交代していただけに本来はセカンドトップの江坂やサイドアタッカーのMF松崎快が最前線に入る状態になっていた。
ロドリゲス監督に代わってこの試合を指揮した小幡直嗣コーチはリンセンの状態について試合後の記者会見で「まだチェックをしていないし、聞いていないというところ。怪我があって交代しようという話しか聞いていないので、正直なところ、分からない」と話すにとどまった。
デンマーク人FWキャスパー・ユンカーが負傷がちでストライカー不足のなか、夏の補強として大きな期待を受けていたリンセンだが、まさかの負傷。離脱ということになれば、来月にはルヴァンカップの準々決勝やAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝トーナメントの試合もリーグ戦と並行して戦うだけに、最悪のデビューとなってしまうかもしれない。浦和としては軽傷で済んでいることを願うしかなさそうだ。