浦和GK西川周作がJ1通算無失点記録を更新 36歳でも成長を続けられる理由とは?

浦和GK西川周作【写真:高橋 学】
浦和GK西川周作【写真:高橋 学】

FC東京戦のクリーンシートで曽ケ端準氏と並んでいた通算記録は単独トップへ

 浦和レッズの主将GK西川周作が、7月10日に行われたJ1リーグ第21節FC東京戦(3-0)の勝利により、J1通算170試合無失点の最多記録を達成した。元鹿島アントラーズのGK曽ケ端準氏と並んでいた記録から2試合の足踏みがあったが、ホームゲームでの達成に「楽になりましたね」と多少のプレッシャーを感じていたことも話した。

【注目】白熱するJリーグ、一部の試合を無料ライブ配信! 簡単登録ですぐ視聴できる「DAZN Freemium」はここから

 西川は大分トリニータの下部組織から2005年にトップ昇格して5シーズン、サンフレッチェ広島に移籍して4シーズン、浦和では9シーズン目のプレーになる。昨季にはJ1通算500試合出場も達成するなど、長期離脱につながるような大きな負傷もなく試合出場を積み重ねてきた。

 このゲームは枠内に飛んできたシュートを弾き出す必要があった場面は少なかったが、逆に言えばチームの守備としては理想的なもの。それだけに、「今日はみんなの素晴らしい働きと、絶対にゼロで抑えて勝つんだという意識を前半から持ってくれていて、うしろから見ていても思い切って楽しんでやっていたんじゃないかと思う」と、躍動感のある試合を展開したチームメイトを称えた。

 それでも、新記録の懸かったここ2試合では、試合後に失点場面で自分にもできることがあったという思いを話していただけに、「ここ2試合は試合に集中していたし、自分ではあまり気にはしないようにしていたけど、チームもなかなか勝てない状況があってもどしかしかった。ゼロで抑えることにも集中してこだわってやってきた分、これで少し楽になるかなと。あとは突き進むだけと思う」と、肩の荷が下りたような思いを吐露した。

 西川は2014年、その前年に34試合のリーグ戦で56失点したチームの守備を改善する期待を受けて浦和にやってきた。当時のミハイロ・ペトロヴィッチ監督が推し進める、最終ラインから次々に選手が前に出ていく攻撃サッカーを広島時代に2シーズン経験して熟知したうえで「失点を半分(28失点)に減らしたい」と誓った。それを聞いた当時の強化本部長は「いきなりは難しいと思う」と苦笑いしていたが、その数字は32失点まで改善された。それだけの影響力をGKとして発揮した。

page1 page2 page3

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング