マジョルカMFが来日、ファンからJリーグ入り“疑惑”に戸惑い 「信じてくれなかった」

マジョルカMFダニ・ロドリゲス【写真:河合 拓】
マジョルカMFダニ・ロドリゲス【写真:河合 拓】

ダニ・ロドリゲスが日本で行われた新ユニフォーム発表会見に登場

 スペイン1部マジョルカは7月1日に都内で記者会見を行い、2022-23シーズンの新ユニフォームを発表した。記者会見には、クラブのCEOであるアルフォンソ・ディアス氏、MFダニ・ロドリゲスが出席し、トークショーを行った、

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 マジョルカといえばかつて、元日本代表FW大久保嘉人氏、現川崎フロンターレの同MF家長昭博が所属し、2021-22シーズンではレアル・マドリードからのレンタル移籍で、日本代表FW久保建英が所属。同シーズンから株式会社タイカとグローバル・メイン・スポンサー契約を結んでいたなか、同社との契約を1年間延長することも併せて発表された。

 100年を超える歴史のあるマジョルカは、これまでスペイン1部リーグで最も多くの日本人選手と契約してきた。また、現在も日本の企業とのつながりもあり、アルフォンソ・ディアス氏は、「歴史的にも日本とのつながりがあり、その絆を強くしたい。大久保選手、家長選手、久保選手という3選手が在籍していました。日本を兄弟のような国だと認識しています。鈴木社長を中心としたタイカ社とのつながりもあるので、このつながりを大切にしていきたい」と、コメントしている。

 新シーズンのユニフォームに袖を通して壇上に登場したダニ・ロドリゲスは、「これを着ると力が漲る。早くシーズンが始まってほしくてワクワクしている」と、感想を口にした。

 2021-22シーズンは久保がいたこともあり、日本でも多くのファンがマジョルカの試合を観戦。その影響もあり、今回が初来日というマジョルカのキャプテンは、日本へ入国する際に、ある疑いをかけられたという。

「僕のことに気づいた方がいて、興奮して10分くらい話をしていたんだ。僕は『新ユニフォームの発表会見で来日した』と言っていたのだけれど、その人は、日本のどこかのクラブに加入すると思って、信じてくれなかったんだ」

 そんなダニ・ロドリゲスにとって、2019-20シーズンと2021-22シーズンの2シーズンをともに戦った久保は、特別な存在のようだ。

「久保とは、個人的にも付き合いがあった。彼は非常にまじめで、相手に対してリスペクトをする。そして、自分でも努力をする。世界のトップレベルでやりたいという野心がある。彼はそれを実現すると確信している」

 今回の来日はトップシークレットだったため、来日するまで、久保にも連絡をせず、来日してから「日本に来たよ」と、メッセージを送ったという。

 新シーズン、久保はマジョルカを離れることが確実となっているが、Jリーグの試合を観に行くというアルフォンソ・ディアス氏は、今後の日本人選手獲得について、前向きに考えているようだ。

「確かに昨シーズン、タケは重要な働きをしてくれました。その活躍はピッチ内に留まらず、ロッカールームなどピッチ外でも頑張ってくれていました。私たちもタイカ社を通じて、日本との絆を深めていきたいですし、日本の選手も常に見ています。今も、何かオプションがあるかは、注視している状況です」

 久保はいなくなったものの、日本企業のバックアップを受けて、今季もリーガ・エスパニョーラを戦うマジョルカ。株式会社タイカの鈴木大登社長から「今シーズンは、シーズン終盤まで残留が決まらずに胃が痛くなるようなことがないように、勝って安定した戦いを見せてください」というリクエストを受けたチームは、新シーズンでの飛躍を狙う。

(河合 拓 / Taku Kawai)



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