森保ジャパン、E-1選手権「国内組招集メンバー予想」 サプライズ候補は6人、“パリ五輪世代”U-21代表戦士も抜擢

横浜FMの岩田は遠藤航の後継者になりうる存在、広島の藤井はA代表にもいないタイプ

【DF】
山根視来(川崎フロンターレ)
藤井智也(サンフレッチェ広島)
中谷進之介(名古屋グランパス)
谷口彰悟(川崎フロンターレ)
角田涼太朗(横浜F・マリノス)
古賀太陽(柏レイソル)
佐々木翔(サンフレッチェ広島)
佐々木旭(川崎フロンターレ)

▼サプライズ候補:大南拓磨(柏レイソル)

 筆者個人の希望としては、山根視来はメンバー外にしたい。もちろん9月の欧州遠征、さらには11月の本大会に万全の状態を整えてほしいためだ。ただ、酒井宏樹も長友佑都も呼ばない前提となると、ある程度の経験があるメンバーも必要となるだけに招集するだろう。A代表未招集の角田涼太朗に関しては左利きであること、3バックを試す可能性も考えると面白いタレントだ。佐々木旭は以前から森保一監督の話題にもあがっており、ここで選ばれても不思議はない。Jリーグ屈指の俊足DFである藤井智也は広島だと右ウイングバックだが、現在のA代表にもいないタイプということでは非常に面白い。サプライズ枠に選んだ大南拓磨はセンターバックと右サイドバックを両方こなし、対人戦に滅法強い。ポテンシャルはもともと高かったがミスが多かった。ここにきての安定感は高く評価できる。

【MF】
岩田智輝(横浜F・マリノス)
橘田健人(川崎フロンターレ)
樋口雄太(鹿島アントラーズ)
脇坂泰斗(川崎フロンターレ)
藤田譲瑠チマ(横浜F・マリノス)
稲垣 祥(名古屋グランパス)
相馬勇紀(名古屋グランパス)

▼サプライズ候補:安部柊斗(FC東京)、岩崎悠人(サガン鳥栖)

 フルメンバーだと欧州組で埋まってしまうポジションだが、本大会の25、26人目を選ぶに際して、森保一監督には国内組にも注目してほしい。稲垣祥や脇坂泰斗の実力をここで説明する必要はないが、U-23アジアカップでキャプテンマークを巻いて奮闘した藤田譲瑠チマや川崎の中盤で攻守の軸になっている橘田健人はかなり有力だ。樋口雄太は抜群のセンスに加えて、類まれなキックの正確性はセットプレーでも活かしてほしいところ。2019年にコパ・アメリカを経験した岩田智輝はセンターバック、サイドバックを兼任できるユーティリティー性に加えて、圧倒的なデュエルの強さで、今後の成長次第では遠藤航の後継者になりうる。サプライズ枠の安部柊斗は中央、岩崎悠人はサイドで機動力と強度を発揮できる選手で、森保監督の評価基準がそこに向けば可能性がある。

河治良幸

かわじ・よしゆき/東京都出身。「エル・ゴラッソ」創刊に携わり、日本代表を担当。著書は「サッカーの見方が180度変わる データ進化論」(ソル・メディア)など。NHK「ミラクルボディー」の「スペイン代表 世界最強の“天才脳”」を監修。タグマのウェブマガジン「サッカーの羅針盤」を運営。国内外で取材を続けながら、プレー分析を軸にサッカーの潮流を見守る。

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