「真似はできない」 “スピードスター”宮市亮が森保ジャパンで「凄い」と感じたアタッカーは?

横浜FMで活躍するFW宮市亮【写真:徳原隆元】
横浜FMで活躍するFW宮市亮【写真:徳原隆元】

【宮市亮×栗原勇蔵|特別対談】三笘薫の仕掛けに注目「選手として幅が広がる」

 横浜F・マリノスのFW宮市亮は、10年間の海外挑戦を経て“逆輸入”の形でJリーグ入りし、2年目を迎えた今季は移籍後初ゴールを決めるなど、本来の輝きを取り戻しつつある。日本代表で共闘経験があり、現在は横浜FMのクラブシップ・キャプテンを務める栗原勇蔵氏との対談最終回では、日本代表や強豪国ひしめくワールドカップ(W杯)で成功を収めるために必要なことを訊いた。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・小田智史/全3回の3回目)

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――スピードを武器とする日本人選手は、ヘンクのMF伊東純也選手がベルギーリーグで活躍していますが、これまでどちらかと言えば海外で苦戦する例が多かったと思います。オランダ、イングランド、ドイツでプレーした経験を持つ宮市選手は、この傾向をどのように捉えますか?

宮市「人それぞれだと思いますが、海外はサッカー以外の面での苦労もあります。私生活の不安定さがピッチでのプレーに出てしまうので、そういうところを整えたり、自分のストロングポイントを発揮できる環境にいかに持っていくかが重要だと思います」

栗原「身体能力が高い選手は、海外にはゴロゴロいるからね。身体能力だけでも、テクニックだけでも通用しない。伊東純也が年々うまくなっているように、今は総合的に高くないと戦えなくなっているね」

――宮市選手は、2012年にA代表デビューを含めて2キャップを刻みました。現在も日本代表の試合は追っていますか?

宮市「(今年3月のアジア最終予選第9節)オーストラリア戦は見ました。『(2ゴールのロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズMF)三笘(薫)凄いな』って感じました。もういちファンの感覚です(笑)。勇蔵さんも(2012年6月12日のW杯最終予選)オーストラリア戦でゴールを決めたなと思って、懐かしくなりました」

栗原「あの試合はもちろん覚えているよ。(MF本田圭佑からのパスで決めた)ごっつぁんゴールで、最後に(イエロカード2枚で)退場しちゃったけどね(苦笑)。三笘のプレーはどういうところを見ていたの?」

宮市「左サイドでの仕掛け方など参考になります。あのプレーができたら自分も選手としてもっと幅が広がるかなって。なかなか真似はできないですけどね(苦笑)」

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