王国ブラジル相手の“フルメンバー”起用、攻撃の軸はやはり伊東か

　日本代表は6月6日、キリンチャレンジカップの第2戦でブラジルと対戦する。6月シリーズ初戦のパラグアイ戦（4-1）から中3日、FIFAランキング1位の王国との一戦は、11月に開幕するカタール・ワールドカップ（W杯）に向けて重要な試金石となる。ここでは、ブラジル戦での推奨メンバーとシステムを考察する。

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　日本（FIFAランキング23位）は、今年11月に開幕するカタールW杯に向けた強化の一環として、6月2日から14日にかけて国内で計4試合の国際親善試合を実施。シリーズ初戦となったキリンチャレンジカップのパラグアイ戦（FIFAランキング50位）は4-1で勝利した。

　森保一監督は6月1日の記者会見で、ブラジル戦に関して「最終予選を戦った力のある選手を起用しようと思う」と、主力を先発させる意向、システムも4-1-4-1が軸であることを明かしている。その言葉に倣うならば、パラグアイ戦で出番のなかったMF伊東純也（ヘンク）とMF南野拓実（リバプール）らが名を連ねるだろう。

　攻撃陣に関して言えば、6月シリーズでは森保ジャパン発足以降、最多タイの17ゴールを記録しているFW大迫勇也（ヴィッセル神戸）がいない。W杯最終予選で4試合連続ゴールを挙げるなど、今や第1オプションに昇格した伊東のスピードと攻撃力がブラジル相手にどこまで通用するか。さらに、パラグアイ戦でFW浅野拓磨（ボーフム）をセンターフォワード（CF）で使ったことを踏まえると、同じく抜け出しを得意とするFW古橋亨梧（セルティック）を起用しても不思議はない。

　古橋は海外挑戦1年目となった今季、ふくらはぎの故障で長期離脱もあったが、セルティックで公式戦20ゴールを記録。スコットランドで結果を残し、その名を轟かせた。クラブシーンでもサイドよりも、中央で使われた際のほうがパフォーマンスは良く、古橋本人も「裏への抜け出しやゴール前での駆け引き、ゴールへの嗅覚は強みだと思う」と語っている。南野をCF起用する可能性もあるだろうが、大迫に代わる選択肢を少しでも増やしておきたいところだろう。