“奇跡”の再来か、メガクラブの逆襲か 熾烈を極める今季プレミアリーグを展望

「監督たちによる世界選手権」

 今季のプレミアリーグには、かつてないほどのビッグネームが集結している。選手はもちろんだが、より注目されるのがチームを率いる監督たちだ。

 チェルシーにはイタリア代表を率いたアントニオ・コンテ監督が就任。リバプールのユルゲン・クロップ監督や、トットナムのマウリシオ・ポチェッティーノ監督など若き指揮官も充実している。アーセナルでの指揮が21年目を迎える名将アーセン・ベンゲル監督は、「監督たちによる世界選手権」と表現するほどだ。レスターのラニエリ監督はもちろん、サンダーランドで現場復帰のデイビッド・モイーズ監督、サウサンプトンからエバートンへ渡ったロナルド・クーマン監督など、個性豊かな顔ぶれがずらりと揃っている。

 スティーブ・ブルース前監督の退任で、8月12日時点で監督不在のハル・シティも含め、今季から8チームが新体制となる。現時点で3シーズン以上指揮している監督はアーセナルのベンゲル監督、バーンリーのショーン・ダイク監督、ボーンマスのエディ・ハウ監督のみ。プレミアリーグで戦い抜く厳しさを物語っている。

 そして、日本人選手ではレスターの岡崎、サウサンプトンの吉田麻也、そしてアーセナル移籍が決まった浅野拓磨の3人がプレミアでプレーする。レギュラー格の岡崎に対して、サウサンプトンの吉田は今季も欧州選手権優勝メンバーのポルトガル代表DFジョゼ・フォンテらとの熾烈なポジション争いを勝ち抜くところから始まる。A代表キャップが5試合と実績に乏しい浅野は、英国の労働ビザが下りるかが不透明のため、アーセナルでプレーできるかはまだはっきりとしていないが、英メディアですでに特集を組まれるなど「ジャガー」の愛称で知られる浅野の注目度は高くなっている。日本代表戦士の活躍にも期待したい。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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