「日本人のおかげ」 ジル・ヴィセンテ藤本寛也、クラブ史上初の “歴史的快挙”貢献で地元称賛「崇高なパス」

ジル・ビセンテの藤本寛也【写真:Getty Images】
ジル・ビセンテの藤本寛也【写真:Getty Images】

ジル・ヴィセンテ藤本寛也、1G1AでUECL出場権獲得に貢献

 ポルトガル1部ジル・ヴィセンテFCで10番を背負うMF藤本寛也が現地時間5月8日、プリメイラリーガ第33節トンデラ戦に先発出場して1ゴール1アシストの活躍を見せ、3-0の勝利に導いた。ジル・ヴィセンテはこの勝利でクラブ史上初めてUEFAヨーロッパカンファレンスリーグ(UECL)予選に出場することが決定。異国の地で日本人MFが歴史的な扉を開けた。

 試合を動かしたのは藤本だった。後半11分、ペナルティーエリア内でパスを受けると、ピタリとボールを収め、左足で鮮やかなループシュートを決めて先制点をもたらした。続く同18分には中央からドリブルで持ち上がり、MFサムエウ・ジアス・リーノの抜け出しを見極めて絶妙なパス。これが追加点のアシストとなった。

 試合は3-0で終了し、チームは5位以内を決めたため、来季のUECLへ出場することが決定。藤本の活躍でクラブ史上初の快挙を達成した。

 これにポルトガルメディア「Maisfutebol」が称賛の言葉を並べた。「前半、右サイドが上手くいっていたとするならば、ゼ・カルロスとルーティに加わった日本人のおかげだ。彼らはいくつか優位性あるチャンスを生み出し、良いコンビネーションだった。後半、ラッキーもあり、彼が先制ゴールを挙げた。リーノへは崇高なパスでアシストした」と、1ゴール1アシストの活躍のみならず、右サイドを活性化させたキーマンとして称えた。

 今季はこの日を終えて、31試合3得点2アシストの活躍を見せている藤本。主軸として、10番の存在感は増しているようだ。

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