今季引退意向のベティスMFホアキン、クラブ初の国王杯制覇2回に喜び 「すべての人が優勝に値する」
ホアキンは「ようやくチームが勝ち始めたのに」と現役続行の可能性も示唆
スペイン1部ベティスは、現地時間4月23日に行われた国王杯(コパ・デル・レイ)決勝でPK戦の末にバレンシアを下し、17年ぶり3度目の優勝を果たした。今季限りで現役を引退する意向を表明していた元スペイン代表MFホアキン・サンチェスは、ベティスで2つの国王杯タイトルを獲得した史上初の選手となった。スペイン紙「マルカ」が報じている。
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2004-05シーズン以来の優勝を目指すベティスは、ホアキンの古巣でもあるバレンシアと対戦。前半11分にFWボルハ・イグレシアスのヘディングで先制したベティスだったが、前半30分にカウンターから失点を喫して同点に追いつかれる。その後もボールを保持して攻め込んだベティスだが、得点を挙げることはできずに試合は進んでいった。
ベティスのマヌエル・ペジェグリーニ監督は、後半41分に今季限りでの引退を表明しているホアキンを投入。しかし、勝ち越しゴールは挙げられず、試合はPK戦に突入した。PK戦では2人目のキッカーを務めたホアキンを含め、全員が成功したベティスに対し、バレンシアは4人目のアメリカ代表MFユヌス・ムサが失敗。これにより、ベティスが5-4でPK戦を制している。
21年11月に現役を引退する意向を示していたホアキンだが、「僕はどうすればいいんだ。ようやくチームが勝ち始めたのに、ここで辞めるのか?」と言い、「僕の人生の中で、最も重要な日だ。圧倒的にね」と、ベティスの選手として17年ぶりに味わう国王杯優勝を喜んだという。
そして、ホアキンは「これは今年の取り組みだけの結果ではなく、この数年にわたって、少しずつ、少しずつ積み上げて、チームが改善した結果のものだ。僕たちは素晴らしいシーズンを過ごしている。関係するすべての人が、優勝に値するよ。バレンシアも祝福したい。彼らが勝っていてもおかしくなかった。PKはルーレットのようなものだが、僕たちは優勝に値したと思う。とても嬉しいよ。ここセビリアで、ベティコに優勝を届けることができたからね」と、語ったという。
今シーズン以降の去就については、「今は喜びに浸りたい。僕たちは国王杯の王者になったんだ」と、明言を避けたホアキン。キャリアで通算3度目、ベティスでは通算2度目となるタイトルが、キャリア最後のタイトルになるのだろうか。