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キーワードは「身体能力」と「自己主張力」 “育成のプロ”菊原志郎氏が感じた中国サッカーの実情
【中国サッカー考察コラム#9】日本人コーチの菊原志郎氏が感じた中国サッカーの現状
日本のサッカーファンのみなさま、こんにちは。中国サッカーメディアにて活動をしている久保田嶺です。今回は、読売クラブ(現・東京ヴェルディ)でラモス瑠偉選手や三浦知良選手(現JFL鈴鹿ポイントゲッターズ)らと黄金時代を築き、中国1部広州城で2018年にU-13監督、翌年にU-14監督、2019年から21年末まではアカデミー責任者として仕事をされた菊原志郎氏(現:松本山雅FCアカデミーヘッドオブコーチング)に、中国サッカー育成の現状について話を聞きました。
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「私のいた中国の広州はとにかく大都会で、非常に快適な生活でした」
こう話す菊原氏は現役引退後、年代別の日本代表やJ1横浜F・マリノスの育成指導などを経て、2018年に中国へ渡りました。現役時代に中国へは何度か試合で訪れており、中国へ行くことに大きな不安はなかったと言います。
「もともとは喜熨斗さん(喜熨斗勝史/現セルビア代表フィジカルコーチ)に誘われて中国へ行きました。当時は広州城の監督がドラガン・ストイコビッチさん(現セルビア代表監督)で、喜熨斗さんも広州城のフィジカルコーチをしていました。その時期に広州城はアカデミー育成にも力を入れるということになり、それならば育成が成功している日本人指導者で、となり、私も加入することになりました」
広州城がある中国・広東省広州市は人口1500万人の大都市で、気候も暖かく、人々の性格が温和、また肝心のサッカー面でもクラブハウスの環境は素晴らしく、問題はまったくなかったそうです。
「グラウンドもトップチーム用だけに3面もあったりと充実していました。アカデミーは地域の提携している学校のグランドで練習をすることもあるのですが、そこも整っているいい場所です。また、香港やマカオが近いため休日は気軽に行けますし、人々の雰囲気や気候が沖縄に似ていて過ごしやすいです。将来、機会があれば戻りたいと思える環境です」
久保田嶺
1991年生まれ、埼玉県出身。「Rouse Shanghai Co.,Ltd.」代表。日系企業の中国インバウンド事業やマーケティング、中国サッカー選手/指導者のマネージメントを手掛ける。自身の中国SNSフォロワー数も40万人と中国サッカー界で一番有名な日本人としても活躍。日本へ中国サッカー情報を発信する。