J1通算158ゴールの興梠慎三が語る「気になる」FWの条件 名指しした現役Jリーガーは?

プロ18年目の興梠慎三は新天地・札幌で活躍を期す【写真:(C) 2022 CONSADOLE】
プロ18年目の興梠慎三は新天地・札幌で活躍を期す【写真:(C) 2022 CONSADOLE】

【独占インタビュー】総合的にプレーできるFW好き 条件に合うのは川崎FW小林悠

 自身3チーム目となる北海道コンサドーレ札幌にレンタル移籍した元日本代表FW興梠慎三は、プロ17年間で歴代3位、現役選手ではトップのJ1通算158ゴールを積み上げてきた。熟練のストライカーが周囲のFWを見るにあたっては、あるポイントをチェックしているという。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・小田智史/全3回の2回目)

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 興梠は鹿島アントラーズ時代の2012年から、Jリーグ史上初の9シーズン連続2桁得点を達成。絶妙な抜け出しとペナルティーエリア内での落ち着きが、「158」ものゴールを生んできた。ただ、当の本人は、「正直、自分はあまりストライカーらしくないと思っています」と苦笑いする。

「いい意味でも、悪い意味でも自分はお人好しかなって。遠慮してしまうところがたくさんあって、実はストライカー気質ではないと思います。逆にそれが良かったのかもしれません。ほかのストライカーたちとは全然違いますね」

 歴代2位のJ1通算161ゴールを記録した元日本代表FW佐藤寿人氏は2020年限り、史上最多となるJ1通算191ゴールを誇る元日本代表FW大久保嘉人氏は21年限りで現役を引退し、興梠は現役ではトップの得点数となった。興梠の目には、Jリーグ史に名を刻む2人のストライカーはどのように映っていたのか。

「嘉人さんと寿人さんが僕と違うのは、スーパーゴールが取れる。僕はどちらかと言うとペナルティーエリア内のゴールが多いので、まだまだ比べ物にならないです。2人のことは凄いなと思って見ていましたけど、気になるストライカーは少なくなってきましたね。『コイツだ!』という選手はいないかもしれません」

 興梠は、ゴール以外の部分でもチームに貢献できるストライカーに目が行くという。

「全部できる選手が好きです(笑)。点を取るだけなら、前にずっと張っておけばいい。ポストプレーができる、シュートが上手い、背後の飛び出しが上手い、パスができるとか、総合的に見てしまいます。そう考えると、(川崎フロンターレの小林)悠とかが気になりますね」

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