リバプール南野、メッシと“奇妙な比較” 専門メディアが再評価「同じ数、ネットを揺らしている」
今季公式戦7ゴールの南野を分析「静かにだが、素晴らしいシーズンを過ごしている」
イングランド1部リバプールに所属するMF南野拓実は、世界有数のビッグクラブで、限られた出場機会しか与えられていない。それでも、2月6日に行われたFAカップ4回戦のカーディフ戦で先発出場を果たすと、チームの2点目を記録して3-1の勝利に貢献した。カップ戦を中心に今シーズンの公式戦で計7ゴールを重ねている活躍ぶりを、リバプール専門メディア「Rousing The Kop」が評価している。
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エジプト代表FWモハメド・サラー、セネガル代表FWサディオ・マネという攻撃の中心を担う2人が、アフリカネーションズカップに出場するため不在となった1月は、南野にとって自身の価値を示す大きなチャンスだった。しかし、1月13日に行われたリーグカップ準決勝第1戦の試合終盤、南野は決定機でシュートミス。これにより南野は酷評され、その後のリーグ戦や準決勝第2戦(2-0)では先発から外された。
それでも第22節のブレントフォード戦では、途中出場から1ゴール。リーグカップ準決勝第1戦以来の先発出場となったFA杯の4回戦カーディフ戦でもゴールを決めた。今季、19試合で計801分の出場というなかで、7ゴール1アシストをマーク。約100分あたり1ゴールに絡む計算の活躍で、懸命にアピールを続けている。
そんな南野を「Rousing The Kop」は再評価。「南野拓実は静かにだが、リバプールのために素晴らしいシーズンを過ごしている。レッズのレギュラーではないにも関わらず、27歳はチームにいる価値を証明する以上のことをしている」とし、「リバプールで23ゴールを挙げているモハメド・サラーとは比較にならない。それでも、7度のバロンドールを受賞しているリオネル・メッシ(パリ・サンジェルマン)が今季挙げたゴール数と同じ数、ネットを揺らしている。奇妙な比較かもしれないが、リバプールにとってバックアップのストライカー以上のことを日本人選手がしている象徴的なことだ」と指摘した。
また、リバプールがマンチェスター・シティやチェルシーのような資金力があるわけではないことを挙げて、チェルシーで似たような役割を与えられているドイツ代表FWカイ・ハフェルツと比較。南野は移籍金がハフェルツの約10分の1であることに加え、今季のリーグ戦合計出場時間の86分で、その10倍以上になる944分に出場しているハフェルツと同じ2ゴールという結果を出していることも評価するべきとした。
そして「リバプールが今季、何かを勝ち取るとするなら、彼らは南野が必要になる。彼の貢献は、ほかのチームメイトたちほど大きなものではないかもしれない。だが、重要であることには変わらない」と結んだ。
シーズンの後半戦に入っても、まだ4つの大会でタイトルを取る可能性を残しているリバプール。この先の戦いでも、南野の活躍が期待される。
(FOOTBALL ZONE編集部)