なでしこ主将熊谷、アジア杯4強敗退で痛感した課題 「もう少しオプションを持つべきだった」

終盤に守備陣が相手の攻撃をしのぎ切れるかも課題

 やりにくさを感じさせながらも、なでしこジャパンはボールを保持し、一度ならずリードしたが、その都度、中国に追いつかれた。韓国戦から数えて、都合3回、リードを守り切れなかったことになる。味方同士の交錯や、寄せの遅れ、クリアミスなど、失点の原因となるプレーはさまざまだが、2試合で3度も重なれば、これはゲーム回しを含めて、欠陥があったと考えられる。キャプテンの熊谷が、とりわけ気になるのはどの部分だろうか。

「韓国戦も、この中国戦も、自分たちがボールを持っているなかで得点も取れている。残り時間少ないところや、後半立ち上がりの相手が攻め上がってくるところで、いかにうしろが耐えるかというところも、1つの大きな課題だと思います。そして、やっぱり、セットプレーでやられている」

 日本は今大会、いくつもセットプレーのキッカーやボールの質を変えてきたが、同時に、相手の攻撃に対する守備練習もしなければいけない。ただ、熊谷が指摘するのは、その前の部分。セットプレーを与える位置や、時間帯の部分だ。

「セットプレーでの事故というのはすごく起こり得ると思うので、それを与えない。その時間帯での守備っていうところを、チームとしてやっぱりもう1回、意識付けのところからやっていくべきなのかなと思います」

 アジアカップ3連覇は潰えたが、最終的に求められるのは、世界大会での好成績。2011年のなでしこジャパンがそうだった(女子アジアカップ3位でドイツ大会へ出場し、優勝)ように、本番での巻き返しを期待したい。

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