日本代表MF堂安律が明かす貪欲な姿勢と覚悟 「ギラギラしていないふうに思われたらサッカー辞めようと思う」
所属するPSVでは名手ゲッツェと好連係「欲がない。周りを生かそうとしてくれる」
カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選第8節のサウジアラビア戦を2月1日に控える日本代表のMF堂安律(PSV)は、1月29日にオンライン取材に応じ、日本代表におけるフィーリングについて語った一方、所属するPSVの元ドイツ代表MFマリオ・ゲッツェと好連係を生まれている要因に触れている。
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1月27日の中国戦(2-0)で後半40分からピッチに立った堂安は、短い出場時間のなかでも結果を出そうと、ゴールに向かう姿勢を示した。「毎試合、点を取りにいっていますし、ギラギラしていないふうに思われたらサッカー辞めようと思う。それくらいのギラギラさは、見ている人が感じてくれたら嬉しい」と話すアタッカーは、現在の日本代表の攻撃について、連動性を高める必要性を感じているようだ。
「もちろん各選手、所属クラブでやっている戦術と代表とでは戦術が違うので、時間がないなかで、すり合わせること、絵を合わせるのは難しい。コミュニケーションを取りながらやっていますが、僕の感覚として、3人目、4人目が合っているなと思う時は、『コイツからならパスが来そうだな』とか感じるものがあるんです」
「そういう感じは、相手(パスの出し手)から出てくる割合が高い。『コイツなら出してきそう』『自分が動いておかないと、パスがデカくて追い付けないと受ける側の責任になるな』となる感覚があるんです」と、自身のフィーリングを語った。
日本代表で感じているもどかしさは、所属クラブの環境が際立たせているのかもしれない。ヨーロッパでのシーズン開幕当初は、チーム内で戦力外の位置づけだった堂安だが、現在は右ウイングで出場機会を掴んでいる。公式戦18試合5得点2アシストという数字も残しているが、堂安自身は、周囲の影響が大きいと感じているようだ。
「隣にマリオ・ゲッツェとか、後ろにいい選手がいるので、それに生かされている感じがある。自分がいいプレーをしている感覚というよりも、(パスが)出てくるから走っておこうと思って走ったら出てきたり、あとはラストパスを送るだけとか、そういう感覚があるんです。出し手が良ければ、受け手も良くなる。受け手が良くなれば、出し手も良くなる。そういう感覚がありますね」と説明した。
さらに、ゲッツェとのプレーについて問われると、「昔に比べて派手なプレーヤーではなくなった。ある程度、成功している選手なので欲がないので、自分で全部シュートを打とうとするよりも、周りを生かそうとしてくれる。それがやりやすいのかなと思います」と分析した。
現在の日本代表では、堂安と同じ主戦場でMF伊東純也が3試合連続ゴール中と活躍し、レギュラーの座を掴んでいる。「どちらかというとドリブラーとして仕掛けるよりも、コンビネーションで仕掛けるタイプ」と自己分析をする堂安が、攻撃に変化をつけられれば、相手にとっても守りにくい状況が生まれる。チームメイトが「コイツにパスを出さないと、出し手の責任だ」と思わせる存在感でチームを引っ張る姿に期待だ。
(FOOTBALL ZONE編集部)