「SBは代役CBに支えられていた」 森保Jが中国戦で露呈した懸念材料を元日本代表DFが指摘

両SBの低調ぶり、伊東頼みの攻撃を懸念

 もっとも、「2-0で試合の流れも悪くないけど、可もなく不可もなくの(10点満点の)6点」と栗原氏は続け、まずはDF長友佑都(FC東京)とDF酒井宏樹(浦和レッズ)の出来について触れた。

「長友と酒井は目立ったプレーもなく、CB2人に支えられていたのはむしろサイドバック(SB)だったと思います。酒井の場合は前に伊東がいるので、守備優先で前に当てとけばいいところがありますが、左は前が南野なので連係が必要になってくるなかで、長友がうしろから上がってくるなど連係も少ない。プレー的に後手後手です」

 後半13分に長友に代えて投入した中山がアシストを記録し、結果的には森保監督の采配が的中したように見える。しかし、栗原氏は、伊東を中心した攻撃を含めて、懸念材料を指摘する。

「長友のスタメン起用に関しては、総合的に見ての判断だとは思いますが、ファン・サポーターの方が疑問符を付けるところもあるでしょう。普通に見れば、中山の途中起用が当たったと見えますけど、これまでの采配を踏まえて、『最初から(中山を)使えばいいじゃん』とポジティブに受け入れづらい感は否めません。

 また、相手がスカウティングしているなかであれだけチャンスを作ったり、ゴールを決めているので伊東は今欠かせないですが、サウジアラビア相手に伊東一辺倒で行けるかは微妙です。堂安(律)、久保を使いたいけど伊東とポジションがかぶるし、中盤3枚(遠藤、田中碧、守田英正)のバランスがいいのでイジリづらい。選手のタレントの割にはチーム力のプラスαが出てこないのが苦しいところです」

 森保ジャパンは「山場」である2月1日のW杯最終予選第8節サウジアラビア戦に勝利し、本大会出場を手繰り寄せられるだろうか。

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