「我々にはアグエロやスアレスが必要だ」 浅野の新天地アーセナルOBが一流FW獲得を要求

「ジルーも素晴らしい活躍をしているが…」

 パーラー氏が最初に名前を挙げたのは、昨季エバートンでリーグ戦18得点を挙げ、チェルシー復帰も噂されるベルギー代表のルカクと、アトレチコ・マドリードで2季連続22得点という決定力を持つフランス代表のグリーズマン。ともに欧州選手権(EURO)でも活躍し、特にグリーズマンは6得点で得点ランク単独トップを走るなど、母国フランスを決勝に導く活躍を披露している。

 2003-04シーズン以来、リーグタイトルから遠ざかるアーセナルには、こうしたトップクラスのストライカーが必要だと、パーラー氏は断言している。

「アレクシス・サンチェスとメスト・エジルは常にチャンスを作り出している。オリビエ・ジルーも素晴らしい仕事をしている。いい選手だが、セルヒオ・アグエロやルイス・スアレスのような実力者が必要だ。彼らは数年前にスアレスを逃した。彼なら完璧にフィットし、リーグ獲得に貢献してくれただろう。このレベルの選手を獲得できれば、来季はリーグタイトルを争える」

 パーラー氏は「彼らに必要なのはロケット科学ではない。ストライカーが必要なんだ」と歴代のプレミアリーグ得点王の名前も挙げて、その必要性を強調している。その他にもドイツ代表DFペア・メルテザッカーが高齢となったセンターバック、チェコ代表MFトーマス・ロシツキーや前主将MFミケル・アルテタ、MFマテュー・フラミニといったベテラン勢がごっそりと抜けた中盤センターの補強も急務と語っている。

 “スピードスター”浅野の加入により、日本でもさらに注目度の増すアーセナル。しかし、13年ぶりのリーグ制覇に向けては改善すべき点が多く残されているとクラブOBは鋭い視線を向けていた。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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