「ポルトガルに何かをもたらす!」 EURO準決勝で1G1AのC・ロナウドが史上初となる代表での優勝を宣言

ウェールズを2−0で撃破し、マン・オブ・ザ・マッチに

 ポルトガル代表は欧州選手権(EURO)準決勝ウェールズ戦を2-0で勝利し、自国開催の2004大会以来2度目となる決勝進出を果たした。1ゴール1アシストを挙げてこの日のマン・オブ・ザ・マッチに選ばれたFWクリスティアーノ・ロナウドは試合後のインタビューで優勝宣言。「笑顔か、嬉し涙を流したいね」と誓った。

 CR7が輝いたのはスコアレスで迎えた後半4分だった。ポルトガルが右CKからショートコーナーを仕掛けてクロスがゴール前に送られると、ロナウドが相手マーカーから頭一つ出る圧倒的な跳躍力のヘディング弾が炸裂する。かつてフランス代表で「将軍」の異名を取ったミシェル・プラティニ氏に並ぶCR7の大会通算9得点目で先制した。

 勢いに乗るポルトガルは3分後、再びロナウドが得点を生み出す。クロスのこぼれ球を拾ってペナルティエリア右からシュートを打つと、ゴール前に詰めたFWナニが角度を変えて追加点をゲットした。レアルで同僚のFWギャレス・ベイルを中心としたウェールズの反撃を無失点でしのぎ、12年ぶりの決勝の舞台へとたどり着いた。

 試合後、ポルトガルのラジオ局「カデナRTP」のフラッシュインタビューに答えたロナウドは「これは開幕の時から夢見てきたものだ。僕らはここに来るまで長い道のりだと知っていたけど、常に戦い続けてきた。難しい状況を迎えたときも信じ続けてきた。最初が良くなくても、最後には良くなると言ってきたからね」と語った。グループステージは3位で通過。準決勝までの道のりで90分以内での勝利はなく、5試合連続ドローで勝ち上がるという衝撃的な強運ぶりまかりがクローズアップされていた。ロナウド自身も直接FKを壁に当て続けるなど、序盤戦に見せた不調を払拭したと確信がある。

 

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