4強・大津高校、資金不足懸念で呼び掛け 「1000万円の寄付が集まる目処がつきました」と支援に感謝
「保護者会をはじめ、選手や指導者も身が引き締まる思い」とメッセージ
第100回全国高校サッカー選手権で、初のベスト4進出を果たした大津高校(熊本)が、滞在延長に伴う資金不足懸念により賛助金を緊急募集して支援の輪が広がっていたなか、1月6日に大津高校サッカー部保護者会が「みなさまのご厚情のおかげで宿泊費の補充予定を上回る1000万円の寄付が集まる目処がつきました」と報告している。
DF植田直通(ニーム)やDF谷口彰悟(川崎フロンターレ)らプロ選手を輩出してきた大津は、1月4日に行われた前橋育英(群馬)との準々決勝を1-0で制し、同校史上初となるベスト4へ進出。熊本県勢としては、第33回大会の熊本工業高校以来、67年ぶり2度目の4強進出となる快挙となった。
同校サッカー部の公式ホームページでは、滞在延長に伴う資金不足懸念による賛助金の呼びかけを行っていた。全国大会に向けて保護者会では資金面で準備をしてきたものの、勝ち進むことで控えの選手をはじめ、応援団の宿泊費用、選手の調整費用などが必要になり、当初の予定を超える可能性が出ていた。
そうしたなかで「準決勝進出が決定した1月4日の20時より寄付活動をスタートさせましたが、みなさまのご厚情のおかげで宿泊費の補充予定を上回る1000万円の寄付が集まる目処がつきましたので、今大会の宿泊費に充当する賛助金の募集は2022年1月6日いっぱいをもちまして終了させていただきます。2022年1月7日以降にいただいた寄付の余剰部分については、大津高校サッカー部の施設拡充や今後の遠征費用等に充当させて頂きます」とメッセージを綴っている。
「反響の大きさに私たち保護者会をはじめ、選手や指導者も身が引き締まる思いだと話しております。選手達も準決勝に向けての気合いはもとより万端ではありましたが、より一層皆様が応援して下さる思いを受け止め、顔つきも引き締まったように感じます。寄付のコメントも、指導者の先生方にもすべて目を通していただいております。現地での応援にいらしてくださる方、全国各地でテレビの前で応援して下さる方、それぞれの皆様の思いをしっかり受け止めて背中を押してもらう思いだとのことです」
大津の挑戦は続き、8日の準決勝で関東第一(東京B)と戦う。
「指導者・選手ともに一戦一戦を戦いきるつもりで最後の試合まで臨んでまいります。県立高校でも全国の頂点に挑戦することができる、地方の高校でも全国の皆さんの応援を受けることができる、という希望を全国のサッカー少年達に届けることができるよう、ひたすら一生懸命尽力いたします。引き続き応援をどうぞよろしくお願いいたします」と発信していた。
(FOOTBALL ZONE編集部)