「守備はもうパーフェクト」 スターリング封殺の冨安健洋に元日本代表DFが唯一要求したのは?
【栗原勇蔵の目】世界を代表するFWスターリングに対応したスピードは圧巻
イングランド1部アーセナルの日本代表DF冨安健洋は、現地時間1月1日に行われたプレミアリーグ第21節マンチェスター・シティ戦(1-2)で、相手の強力な攻撃陣に立ち向かうハイパフォーマンスを披露した。元日本代表DF栗原勇蔵氏は、「守備はパーフェクト」と太鼓判を押している。(取材・構成=Football ZONE web編集部)
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新型コロナウイルスの陽性反応から戦列に復帰した冨安は、首位を走るシティ戦で右サイドバック(SB)として先発出場。シティの左サイドでプレーしたイングランド代表FWラヒーム・スターリングには突破を許さず、ベルギー代表MFケビン・デ・ブライネとのデュエルも制するなど、自身のサイドからピンチを招くことはなかった。
後半にDFガブリエウ・マガリャンイスが2度目の警告を受けて退場処分になったこともあり、試合にこそ悔しい逆転負けを喫したが、英メディア「Squawka」によれば、フル出場した冨安は地上でのデュエル勝率100%、ボールタッチ数44回、クリア5回、タックル3回、インターセプト3回、ロングボール成功2回と、高い数字を叩き出したという。
栗原氏は、スピードを武器とする身長170センチのスターリング相手に、188センチの冨安が見事に対応し切ったことを高く評価する。
「冨安は大柄なので速くは見えないかもしれないけど、とてつもなく速い。スターリングをスピードで抑えて、相手がすごくやりづらそうでした。(横浜F・マリノスのブラジル人DF)チアゴ・マルチンスが2019年の親善試合でシティと対戦した際、Jリーグではほとんど見ないスピードで振り切られる姿を目の当たりにして、世界にはこういう選手がゴロゴロいるのか、やっぱり世界は違うなと思いました。冨安はチアゴと同等か、それ以上のスピードだと言っていいでしょう」