爽やかな敗者 仏戦完敗でEURO8強敗退、アイスランド旋風終了も心打つサポーターとの魂の儀式で幕切れ

指揮官感無量「素晴らしいトーナメント」

 人口わずか33万人のアイスランドは欧州選手権(EURO)初出場にして準々決勝に進出する快挙を成し遂げた。開催国フランスとの8強戦で2-5で敗れ、その冒険は終わりを告げることになったが、ラーシュ・ラーゲルベック共同監督は「素晴らしいトーナメントだった」と躍進の大会を振り返っている。フランス紙「レキップ」が報じている。

「我々のパフォーマンスについて話す前に、まずはフランスの勝利におめでとうと言いたい。今日のゲームに関して、選手たちは精神的な高さを見せることができずにスタートしてしまったように見えた。それは、前の試合(イングランド戦)では見られたものだが、メンタル的にそのレベルに達していなかった。だが、間違いなく言えることは、我々にとって初めての経験になったEUROは素晴らしいトーナメントだった。準々決勝まで進んできたことは素晴らしいことであり、誇りに思っていいことだ」

 グループステージ初戦で強豪ポルトガルを相手に引き分けでスタートしたアイスランドは、相手エースFWクリスティアーノ・ロナウドに守備的な戦いを批判された。「ゴールの前にバスを置いていた」「精神的に小さい」「彼らはこの大会で何も成し遂げることはできないな」と散々酷評された。しかし、それに反してアイスランドは実直なハードワークを武器にグループステージを1勝2分で2位通過。3位通過で5分けで8強に進んだポルトガルを凌いだ。そして、決勝トーナメント1回戦ではサッカー発祥の地である強豪イングランドを撃破し、世界を驚かせた。

 

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