好機逃して「今の実力」と猛省 「チェッキーノ(射撃の名人)」本田がブラジル戦で成長の証しを示す!

絶好機を逃して悔やむ「いろいろ考えすぎた」

 日本代表のACミランMF本田圭佑は10日、1-0で勝利した国際親善試合ジャマイカ戦での決定機を逃した自身を「実力不足」と厳しく戒めた。
 本田は試合後のミックスゾーンで猛省していた。らしくない1プレーを悔いたのだ。
「いろいろ考えすぎましたね。ああいうところ決めていかないといけないなと思いますし。とはいえ、それが今の実力かなと」
 前半33分、DF酒井高徳が中盤でインターセプトに成功し、カウンターに入る。そして、前線に走り込んだ本田へ相手GKと1対1になる理想的なパスが入った。このときプレーの選択肢がいくつか脳裏に浮かんだのだろう。その中から左足でボールをすくうように浮かせる選択をした。相手守護神の頭上を超えるループシュートはバーをかすめ、枠を外した。目を見開き、頭を抱えながら悔しがった。
 この試合最大の決定機を外した本田だが、ミランでは覚醒した姿を見せている。開幕から公式戦6試合で4得点2アシスト。地元メディアからは「チェッキーノ(射撃の達人)」という異名を冠されたばかりだ。だが、セリエAのピッチ上で示す圧倒的な決定力は9月のアギーレジャパンの初陣となる2連戦に続き、鳴りを潜めた。
 それでもオウンゴールによる1点で、何とか新体制初勝利をつかむことができた。
 ハビエル・アギーレ監督から主将の大役を引き続き託された本田だが、自身に満足できることは何もないという。だが、勝利という結果自体を進歩ととらえている。
「まずはチームとして勝てたことが一番大事だし、強豪との対戦前にそれができた。結果を出せたことは良かった。当然、内容、結果ともに満足できるものじゃない。そういった中でも、しっかりと失点なく勝てた。攻撃でも短い調整の中で、監督の求めているものを出せたところもある。良くなっているんじゃないかと思う」

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