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「世界記録なんていらない」 元アーセナルMFウィルシャー、ドッキリでも好敵手トッテナムのユニ着用拒否
世界記録をかけた1枚としてトッテナムのユニフォームの着用を求められるものの…
アーセナル下部組織出身の元イングランド代表MFジャック・ウィルシャーは現在、無所属の状態で、プレーするクラブを探している。そんなウィルシャーに対して、英ラジオ局「talkSPORT」がドッキリを仕掛けた。
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9歳の時に初めてアーセナルと契約を結んだウィルシャーにとって、アーセナルと同じ北ロンドンのライバルクラブであるトッテナムは、29歳となった今も相容れない存在のようだ。
「talkSPORT」に出演したウィルシャーは、世界で最も多くのサッカーのユニフォームを同時に着こみ、世界記録を更新するように求められた。ユニフォームを同時に31枚着れば、世界記録を更新すると伝えられたが、実際の世界記録は260枚。この企画は、彼にアーセナルの宿敵であるトッテナムのユニフォームを着せるドッキリ企画だったのだ。
ウィルシャーは、次々と手渡されるユニフォームを重ね着していく。そのなかには、マンチェスター・ユナイテッドやチェルシーのユニフォームなどもあった。そして30枚のユニフォームを重ね着したことで、大きく膨らんだウィルシャーは、世界記録更新の1枚としてトッテナムのユニフォームが手渡された。
これを見た瞬間、「いやいや、これだけは着ることはできないよ」と、ウィルシャーは拒否。司会に「世界記録のかかった1枚だぞ」「子どもたちも見ているんだ」と促されるが、その意思は変わらずに、「世界記録なんていらない」と、着用を拒んだのだった。
司会はウィルシャーにトッテナムのユニフォームを着せることを諦め、ウォルバーハンプトンのユニフォームを渡す。31枚目のユニフォームを着たウィルシャーは、拍手喝采を受け、偽物のギネス世界記録認定証を手渡される。そして、世界記録を更新した感想を述べた直後に、ネタばらしをされた。
恥ずかしがりながら、大きなイングランド代表のユニフォームを着たウィルシャーは、偽物の世界記録認定証を「一応、もらっておくよ」と言うと、「ジャック、魔術師みたいだぞ」と爆笑する司会の声を背に、画面から消えていった。
世界記録更新よりも、アーセナルへの忠誠心を示したウィルシャー。世界記録更新はならなかったものの、アーセナルのファンの株を上げたのは間違いないだろう。