イングランド指揮官が再び迷走? 16強決戦でヴァーディのウイング起用が急浮上

ルーニー、ケイン、ヴァーディ揃い踏みへ

 ホジソン監督に対して、本大会に入ってもベストメンバーを見出せていないとの批判が飛び交うなか、最新のレポートによればベスト16で激突するアイスランド戦でも、スタメンに大きな変更が加えられそうだ。ここまで不発のケインを中央に、そしてウイングにヴァーディとウェールズ戦決勝ゴールでヒーローとなったスタリッジを起用するというもの。3試合連続で先発出場中と指揮官が全幅の信頼を寄せるララーナも、ウイングのスタメン有力候補だが、一発勝負のトーナメントで点取り屋3人を並べる強力3トップ誕生の可能性が高まっている。

 イングランドでは大会前から25得点でプレミア得点王となったケインと、24得点で得点ランク2位のヴァーディ、そして大黒柱ルーニーという豪華FW陣の共存について大きな議論が巻き起こっていた。ホジソン監督はルーニーを中盤で起用する解決策を編み出した一方で、EURO初戦から好調のヴァーディをベンチとするなど、3人の先発揃い踏みは実現してこなかったが、ようやく同時起用にも踏み切るようだ。

 近年は真価が問われる決勝トーナメントで勝負強さを見せることができていない“スリー・ライオンズ”(イングランド代表の愛称)。大会前の親善試合ではドイツやポルトガルに勝利するなど前評判が高かったにもかかわらず、グループステージでは今一つの内容が続く。采配に迷いが見られるホジソン監督は、アイスランド戦に臨むスタメンの選考にも大いに頭を悩ませているようだ。

【了】

ゾーンウェブ編集部●文 text by ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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