C・ロナウドがEURO史に名を刻む“ダブル金字塔”を自画自賛 「記録が自然に生まれてしまうんだ」

16強で難敵クロアチア撃破に闘志を燃やす

 後半5分、右サイドのMFジョアン・マリオからのクロスを技巧的なバックヒールで流し込んでスコアを2-2のタイに戻し、これで史上初の4大会連続ゴールの偉業を達成した。再びリードを許した同17分には、左サイドのFWクアレスマからのクロスに飛び込み、強烈なヘディングシュートを叩き込んで、ポルトガルは三たび追いついた。

 ハンガリー戦でEURO通算出場試合数は、史上最多の17試合となった。これまで最多タイで並んでいたGKエドウィン・ファン・デルサール(オランダ)、DFリリアン・テュラム(フランス)の16試合を更新。同時にふたつの個人記録を手に入れたロナウドは、決勝トーナメント1回戦で強敵クロアチアに挑む。

「クロアチア戦についてはフィフティ・フィフティの試合になるだろう。いい試合をした方が次のステージに進む。(クロアチアのように)スペインを倒せるチームはないが、我々にも武器があることは分かっている。自分たちにもクオリティーはある。以心伝心でプレーしたい」

 大会2連覇中の無敵艦隊を撃破したクロアチアとの死闘を予期していたロナウドは、追い詰められていた。今大会ではPK失敗で批判を浴びた。試合前にはポルトガル地元テレビ局の取材陣のマイクを奪い、湖に投げ捨てるという蛮行に打って出るほど、精神的に追い詰められていた。だがハンガリー戦でついに、レアルで公式戦6年連続50得点以上という衝撃の決定力を示した。

 今大会の主役候補は、一度も勝てずになんとか決勝トーナメントに這い上がったポルトガルを、高みに導けるだろうか。

【了】

ゾーンウェブ編集部●文 text by ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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