バルセロナ新監督シャビ、古巣復帰で求められる「最初のタスク」をスペイン紙指摘
デ・ヨングがチームの未熟さを課題に挙げ、コウチーニョは出場拒否の疑惑も浮上
元スペイン代表MFのシャビ監督はカタール1部アル・サッドとの契約を解除し、古巣バルセロナの新監督に就任した。低迷する名門クラブに2015年以来の復帰を果たす指揮官に求められる最初のタスクは、選手たちへの“心理療法”だとスペイン紙「マルカ」が報じている。
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今季開幕前に不動のエースだったアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(現パリ・サンジェルマン)を失ったバルサ。さらに、フランス代表FWアントワーヌ・グリーズマンも古巣アトレティコ・マドリードへ去るなど大きな戦力ダウンを余儀なくされた。9月のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループステージ初戦でバイエルン・ミュンヘンに0-3と完敗を喫したあたりからロナルド・クーマン前監督への風当たりは強まっていたが、リーガ・エスパニョーラ第11節ラージョ・バジェカーノ戦(0-1)での敗北が決定打となり、オランダ人指揮官はあえなく解任となった。
セルジ・バルファン暫定監督を経て、クラブはアル・サッドを指揮していたシャビ監督を招聘。ファン待望のレジェンドに再建を託した。スペイン紙「マルカ」は、「シャビの最初のタスクは選手たちへのセラピー(心理療法)だ」との見出しで伝えている。直近のリーグ戦で4試合勝利なし(2分2敗)のバルサの問題はサッカー面だけではないとし、危機的状況下での着任となったシャビ監督に求められるのは選手の士気を上げることだと指摘している。
現地時間6日のセルタ戦(3-3)は前半に3点のリードを奪いながら、後半に巻き返されてドローに持ち込まれた。この結果を受けて、オランダ代表MFフレンキー・デ・ヨングは「キャラクターの欠如」について言及するなど、チームの未熟さを課題に挙げている。また、セルタ戦でスペイン代表FWアンス・ファティが負傷した際、ベンチにいたブラジル代表MFフィリペ・コウチーニョがプレーを拒否したとの疑惑も浮上。モチベーションを低下させている選手の噂が聞こえ始めているだけに、新指揮官にはまず選手たちのメンタル面を整えることが求められているようだ。
シャビ監督はバルセロナで公式戦767試合に出場し、リーグ優勝8回、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)優勝4回など合計25個のタイトルを手にした。ピッチ上の司令塔から指揮官へと転身を果たした41歳は、バルサがかつて持っていた“常勝の哲学”を今のチームに植え付けることはできるのか。その手腕が注目される。
(FOOTBALL ZONE編集部)