メッシが伝説のバティに並んだ! コパ8強ベネズエラ戦でアルゼンチン歴代首位タイの54得点目決めた

今大会初先発で1得点2アシスト 4強進出に貢献

 コパ・アメリカ・センテナリオで今大会初の先発出場を果たしたアルゼンチン代表FWリオネル・メッシが圧倒的な存在感を見せつけた。準々決勝ベネズエラ戦で圧巻の1ゴール2アシスト。「獅子王」の異名を取った伝説のストライカー、ガブリエル・バティストゥータ氏の代表通算最多記録に並ぶ54得点目をマークし、4-1勝利に貢献した。

 メッシは前半3分、鮮やかな切り返しからいきなり際どいコントロールシュートを放つなど、ゴールの匂いを随所に感じさせた。そして同8分、千両役者が魅せる。右サイドでボールを持つとゴール前に絶妙のパスを送る。それをFWゴンサロ・イグアインが難しい体勢ながらスライディングボレーで合わせてゴール左隅を揺らす。アルゼンチンが誇るナンバー10とセリエA得点王の鮮やかな連係で奪った一撃で先制に成功した。

 同28分には相手の連携ミスをついたイグアインが落ち着いてGKをかわして、2点目を決めて2-0とした。その後はベネズエラの猛攻で守勢に回るが、GKセルヒオ・ロメロがビッグセーブを連発。同42分にはPKを献上したが相手キッカーMFセイハスの浮き球シュートをロメロが読み切ってキャッチ。2点リードで折り返した。

 メッシは後半6分に相手マーカーのラフタックル連発でピッチに突っ伏す場面もみられた。直後には左サイドを抜け出したものの不可解なオフサイド判定でプレーを中断させられたが、辛抱強くプレーを続けた。

 そして同14分、世界中のメッシマニアが待ち望んだ時がやってきた。ショートカウンターからイグアイン、ガイタンとつながれたボールをメッシが楽々とゴールネットを揺らし、試合を決定づけた。スペイン紙「マルカ」によるとメッシの得点は代表通算54得点目。「バティゴール」と呼ばれた豪快無双なストライカー、バティストゥータ氏の記録に並び、アルゼンチン代表史上トップタイとなった。

 同24分にベネズエラに1点を返されたものの、その直後にメッシのワンタッチパスからFWラメラが4点目をゲットした。圧巻のパフォーマンスで準決勝進出に貢献したメッシ。自身にとって悲願となるアルゼンチン代表としてのメジャータイトル獲得へ視界良好だ。

【了】

ゾーンウェブ編集部●文 text by ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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